
福島テレビ
紅楼ちゃん「ひなのって」姫夢さん「やだよー」
福島県飯舘村の礒山さん家族。
高校1年生の姫夢さん(15)と小学6年生の妃龍さん(11)、小学2年生の麗魂くん(7)に幼稚園生の紅楼ちゃん(4)。4人の子どもがいる。
礒山美幸さん:「米がすごいかかる。1か月に30キロ普通になくなるから」
物価高騰の影響もあり食費は月10万円以上。
長女の姫夢さんは、南相馬市の高校に通っているため部活で遅くなると送り迎えが必要になる。
礒山美幸さん:「(南相馬までの)バスが1本しか走ってなくて、ガソリン代がもう1か月で5万は最低いくんで。1週間で3万くらい入れたことあったんで」
飯舘村では2023年度から村に住所があるか、村の学校に通う子どもに対し「子育て応援支援金」制度を開始。小学校・中学校に入学した子どもには、一人10万円、高校への入学では20万円を支給する。姫夢さんを含め今年度は80人に支援金が贈られた。
子育ての充実のためにも児童手当の拡充に期待を寄せる。
礒山美幸さん:「高校になっても、就職するまでは子どもに変わりないかなと思うんで。ちょっとでもあればいいかなと思いますけど。支援みたいなのが」
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少子化に歯止めをかけられるのか。それとも…
福島県内でも少子化は深刻だ。4月1日時点の14歳以下の子どもの数は、戦後最少の19万2622人、1950年の4分1程となった。
この現状に自治体も指をくわえているだけではない。
例えば、矢祭町では、誕生祝い金として第4子で100万円、第5子以降は150万円を贈呈している。
子どもを生みたい、育てたい、そう心から思えてこそ「異次元の対策」と呼べるのではないか。