元ラグビー日本代表キャプテン・廣瀬俊朗“ノーサイド精神”を語る「あのとき僕らは、まだまだ子どもでした...」

元ラグビー日本代表キャプテン・廣瀬俊朗“ノーサイド精神”を語る「あのとき僕らは、まだまだ子どもでした...」

  • TOKYO FM
  • 更新日:2020/10/23
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本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。8月26日(水)放送のコーナー「JOGLIS×スカロケ アスリート・レッスンsupported by リポビタンJELLY」のゲストは、元ラグビー日本代表・廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)さん。ラグビーの“ノーサイド精神”や「東京オリンピック2020」などについて伺いました。

(左から)マンボウやしろ、廣瀬俊朗さん、浜崎美保

廣瀬さんは5 歳からラグビーをはじめ、 高校日本代表や U19 日本代表を経て、 2007 年に日本代表に初選出。その後、キャプテンを経験し、「ラグビーワールドカップ2015」イングランド大会にも、代表メンバーとして参加。強豪・南アフリカ共和国を相手に歴史的な勝利を収めたのは、みなさんの記憶にも新しいと思います。引退後は、起業家としてスポーツにまつわる事業に携わったり、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)に出演するなど、多方面でご活躍されています。

*  *  *

◆ラグビーW杯で“ノーサイド精神”が浸透した!?
やしろ:「ラグビーワールドカップ2019」の盛り上がりにより、日本でのラグビーの知名度が上がり、さまざまなことが話題になりました。例えば、サッカーなら応援するチームによってスタジアムの席が分かれますが、ラグビーは敵も味方も別れずに座る。試合が終わったら、隣の人と握手をするようなノーサイドの精神がパッと浸透しましたよね。

廣瀬:本当におっしゃる通りです。それがわりと、もともと日本人が持っていた精神にも近かったような気がします。

やしろ:その素敵な気持ちを、もともと僕たちは持っていた?

廣瀬:そのような気がしますね。だからすごくピンと来たというか。それこそ昔は、隣家にお醤油を借りに行けるような文化があったと思うので。

やしろ:日本人には、もともと「ONE TEAM(ワンチーム)」気質はあるんですね。

廣瀬:そうだと思います。

やしろ:以前、日本代表選手のどなたかがインタビューで言っていたのですが、日本代表が「ラグビーワールドカップ2015」でラグビー強豪国・南アフリカに歴史的勝利を収め、みんなで喜んでいると、南アフリカの選手がこっちに来てくれて「おめでとう」と言ってくれたと。その話を聞いて、ラグビーの深さを知りました。

廣瀬:そうですね。僕らはあのとき、まだまだ子どもみたいな感じでしたね。

やしろ:自分たちが勝って喜んでいるなんていうのは、ラグビー精神では子ども?

廣瀬:はい。ちょっと恥ずかしいくらいの感じです。

やしろ:まずは敵をたたえ、お互いをたたえてから、喜ばないといけないと。

廣瀬:はい。これまでのラグビーの歴史で培ってきたものが、まだまだ向こうのほうが大きいというか、素晴らしいものがある。僕らは、たまたま1回勝ったけど、“この1回で喜んでいる場合ではないな”という気持ちにさせてもらいました。

やしろ:すごい話ですよね。それがあって、昨年のワールドカップでの活躍があったと思います。話は変わりますが、もし自分の子どもが生まれたら“好きなことをやりなさい”と言いつつも、あのラガーマン精神を見ると、“ラグビーをやったらいい子に育つんだろうな”と思いました。ラグビーは、ほかのスポーツのように、例えばレフリーが見ていないところで足を引っかけたり、服を引っ張ったり、わざと転倒してアピールをするようなプレイはしない?

廣瀬:そうですね。ラグビーは、もともとレフェリーがいないスポーツでした。そのなかで、お互いのチームのキャプテン同士が話し合って決めたり、“レフェリーも一緒にゲームを作っていこう”というようなところがあるので。

やしろ:全然違う競技ですね。そう考えると、ラグビーの精神が日本中に広がったことも、ラグビーに興味を持ったり、ラグビーを始めようと思った人の数を増やすきっかけにつながったのかもしれませんね。それと同時に、先ほど廣瀬さんが言ってくれたように、僕たちが忘れかけていた“日本人の心”のような大事なものを呼び起こしてくれた部分があるかもしれないですね。

廣瀬:そうですね。

◆「東京2020」は“若い選手が入るチャンス”もある(廣瀬)
やしろ:本来であれは、今年は「東京2020オリンピック」があって、昨年のワールドカップのラグビーのように、多くの競技で、多くのスターが誕生していたかもしれません。来年に延期という話を聞いたとき、アスリートとしてどのように思いましたか?

廣瀬:こればかりはどうしようもないことなので、“仕方ない”と思うようにしました。ただ、アスリート目線で言うと、“これが最後のオリンピック・パラリンピックのチャンスかも……”と頑張っていた人にとっては、本当につらいというか……。その気持ちを、どこにぶつければ良いんだろう……と。

やしろ:ラグビーのお知り合いの選手はいましたか?

廣瀬:それこそ福岡堅樹(ふくおか・けんき)選手なんかは、「2020年だったら出る」と言っていたのですが、彼は将来お医者さんになることを考えているので、1年延びることによって、断念する形になってしまいました。

そのぶん、他の若い選手が入るチャンスもあるので違う楽しみはありますが、福岡選手がオリンピックで走っている姿を見てみたかった……という気持ちはあります。

やしろ:ありますね。来年2021年。このままでいくと、オリンピックは開催される運びとなります。競技としてのラグビーでもいいですし、他の競技でも何でもいいのですが、期待することはありますか?

廣瀬:(ワールドカップなどが自国で)一度開催されると、スポーツができる喜びや、スポーツを観る喜びのようなものがすごく増していると思います。僕は選手のパフォーマンスも上がるかなと思っていますし、見るほうの熱量も上がっていると思っているので、今までにないくらい、すごい感動が押し寄せる可能性はあるかなと思っています。

ただ(コロナ禍で)お客さんをどのくらい入れられるのか……などの課題はあるかなと思いますが、みんなで良い方法を見出して、オンラインなどでも良いので楽しめる仕組みを作ったり、その辺りを見つけられたら良いなと思っています。

<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月曜~木曜17:00~19:48
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組サイト:https://www.tfm.co.jp/sky/

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