
6回に気迫の投球を見せた巨人・田中千
ハプニングをものともせず…。巨人のドラフト3位・田中千晴投手(22=国学院大)が19日のオープン戦・日本ハム戦(東京ドーム)で本拠地初登板を果たし、1回無失点と好投した。
出だしだけ?ホロ苦デビューとなった。田中千はベンチからマウンドに向かう際「緊張しすぎて、転んじゃいました」と、まさかの転倒。これには阿波野コーチも「出ていく時にひっくり返ったから、ちょっと心配ではあった(笑い)」と冗談めかしたが、投球内容は堂々としたものだった。
先頭・今川からフォークで空振り三振を奪うと、続く昨季のパ・リーグ首位打者・松本をニゴロ。最後は主砲・野村を三ゴロに打ち取り、無失点デビューを果たした。
それでも、右腕自身は冷静さを欠かさず「正直、僕のこれからは今日1日(の結果)だけじゃないと思うので。振り返って次もいい投球をするというのが、いい投手だと思う。今日は抑えられましたけど、ちゃんと次を見てやろうと思います」と決意。「僕の中ではたまたま抑えられたというのがあるので。初めてなのでビギナーズラックとかもあるなと感じながら投げていた」と手放しには喜ばなかった。
頼もしい発言を口にした右腕だが、まだまだルーキー。どれほどの緊張感だったかを問われると「今までの人生で…。いや、人前で話す方が緊張しますね(笑い)」と初々しいコメントも残した。
東スポWEB