向かうところ敵なし? ロングヒットの軌道に入った『すずめの戸締まり』

向かうところ敵なし? ロングヒットの軌道に入った『すずめの戸締まり』

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  • 更新日:2022/11/25
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『すずめの戸締まり』©︎2022「すずめの戸締まり」製作委員会

先週末の動員ランキングは、『すずめの戸締まり』が土日2日間で動員82万9000人、興収11億4700万円をあげて2週連続1位。公開から10日間(IMAX先行も含む)の累計動員は299万5808人、累計興収は41億5412万1460円。まだ公式発表はないものの、既に祝日だった11月23日の前後には50億円を突破。ウィークデイも前週からの落ち幅がほとんどない状況が続いているので、ここまで配給の東宝の期待通りの結果を残していると言っていいだろう。

参考:日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる

先週末2位の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の土日2日間の動員は9万6000人、興収は1億5400万円。公開から10日間の累計動員は55万2758人、累計興収は8億6910万1600円。マーベル・シネマティック・ユニバースの近作同様、やはり顕著な伸び悩み傾向が出ているが、スーパーヒーロー映画としては異例の複雑かつ重要なテーマを扱った作品でもあるので、1回観てしっくりこなかった人もスクリーンで上映されているうちにもう一回観てみる価値はあるのでは?

と、ちょっと他の作品に肩入れしたくなってしまうのは、あまりにも『すずめの戸締まり』の一強状態となっているからだ。先週末は松竹配給の石川慶監督作品『ある男』、ディズニー配給のマーク・マイロッド監督作品『ザ・メニュー』が公開されて、それぞれ日本映画の初登場作品としては最も高い3位、外国映画の初登場作品としては最も高い7位にランクイン。しかし、その数字は前者が3日間で動員9万8000人&興収1億2900万円、後者が3日間で動員3万4220人&興収4874万7370円というもの。いずれもメジャー配給作品としてはかなり挑戦的な作品だけに、厳しい現実を突きつけられる思いだ。

今週末に公開される『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』は健闘が予想されるが、観客の中心はあくまでもティーン層で、興行も来場者特典頼みというタイプの作品。一方、300万部用意されていた来場者特典「新海誠本」も全国的にほぼ配り終わったにもかかわらず、『すずめの戸締まり』は大人の観客層にも広がってロングヒットの軌道に乗りつつある。12月には『THE FIRST SLAM DUNK』、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』などの有力作の公開が控えてはいるが、少なくともそれまでは『すずめの戸締まり』の独走状態が続きそうだ。(宇野維正)

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