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これは来そうだ!
Twitterがイーロン・マスク氏に買収されてXになってから、いろいろと不評です。
FacebookのMeta(メタ)から、代わりになりそうなThreadsが登場はしたものの、一気に乗り換えとまでは至っていません。しかしながら、ポストTwitterとの呼び声も高いBlueskyに、大きな転換点が迫っていますよ。
よりネットでオープンに
Blueskyは、1年前に初めて開発チームが投稿を行なったまだ生まれたての新SNS。分散型SNSともいわれ、いわゆるどこかの運営企業のサーバに縛られない非中央集権的でオープンソースな自由度を、最大の特長に掲げています。
このほど9to5Macは、誕生1年で200万ユーザーを突破したBlueskyの今後のビジョンについて伝えました。だれでも登録すれば使えるサービスとは異なり、招待制のBlueskyは、それなのに着実に利用が伸びていると注目。まだ招待制のままではあるものの、今月中にパブリックウェブアクセスが可能になることが明かされていますね。
これまでは基本的に、専用のアプリでログインしたユーザーだけが投稿を閲覧可能。これが根底から変わることになり、インターネット上で投稿をアカウントなしでも閲覧できるようになります。より幅広く発信し、自由に意見を表現するプラットフォームとして活用できることでしょう。ますますBlueskyの影響力が増していきそうです。
来年には移行も自由に
さらにBlueskyは、来年の初めに「Federation」と呼ばれる新方針の実施を発表。
これまでSNSのユーザーは、投稿してきたデータや築き上げてきた人間関係を、そのSNSのなかに縛られていました。例えばX(Twitter)で投稿してきたこと、つながってきた友人などは、別のSNSへ移ってしまうと引き継いだりできません。またイチからスタートすることが求められますよね?
でも、BlueskyがFederationを実施すると、これまでの投稿やら人間関係やら、要はBlueskyでしてきたことを、そのまま別のSNSへ持っていくことができるんだとか。
そもそもどんなふうに移行先のSNSが対応してくれるのか、まだFederationの実態は謎の部分が多いものの、このコンセプトは最高です。
残念ながら、今回の1周年のタイミングでは、招待制から自由登録制への移行について、何も触れられませんでした。あとBlueskyが、これほどの魅力を提供し続ける上で、有料化が基本というスタイルも避けて通れない可能性があります。でも、理想のSNSの形として、かなり期待してしまうのも現実なのでは?
湯木進悟