
柏崎市の小・中学生が伝統芸能「綾子舞」に挑戦 500年の伝統を受け継ぐ 《新潟》
去年12月、ユネスコの無形文化遺産に登録された伝統芸能「綾子舞」を受け継ごうと柏崎市の小・中学生が発表会に向けた練習を始めました。
赤と白の扇を手にした子どもたち…「綾子舞」を学ぼうと集まってきました。
「綾子舞」は約500年前から柏崎市女谷地区で受け継がれてきた伝統芸能です。この日から地元の小・中学生74人が発表会に向けた練習をスタートさせました。
〈児童〉
「背中ちょっと曲げる?」
〈指導者〉
「曲げなくていい。そのまま下に落とす、そうそうそう!」
女歌舞伎の面影が色濃く残るとされる「綾子舞」。古典芸能としての価値が評価され、去年12月、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
かつては決められた家の長男だけが継承していたといいますが、近年は担い手不足となり、地元の小・中学生が「伝承学習」として歴史ある踊りを学んでいます。
こちらは小歌にあわせて踊る「小歌踊」…基本の動作から指導を受けます。
〈指導者〉
「この体勢でいるとすごく難儀くてつらいんだけど優雅な踊りを見せるには頑張って」
中には今回、初めて綾子舞に挑戦する子どもたちもいて、慣れない所作に苦戦しながらも熱心に練習に励んでいました。
〈指導者〉
「上手だね。ちゃんと腰を落としてすごいね」
〈綾子舞に初挑戦の小学生〉
Q初めて練習に参加してどうだった?
「楽しかった。むずかしかったところもあった」
「綾子舞の伝統にも触れながらちゃんとうまく踊れたらいいなと思います」
〈綾子舞7年目の中学生〉
「自分たちが先輩方に指導していただいたように自分たちも伝統を崩さないように指導していけたらと思います」
発表会は11月に開かれる予定です。
子どもたちはきたる本番に向け意気込んでいました。