【茨城県】ラベル貼り、再建へ一歩 茨城・結城酒造火災 業務の一部再開

【茨城県】ラベル貼り、再建へ一歩 茨城・結城酒造火災 業務の一部再開

  • 茨城新聞クロスアイ
  • 更新日:2022/05/14
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結城酒造の焼け残った作業場で日本酒の瓶にラベルを貼り付けるスタッフ=結城市結城

茨城県結城市結城の老舗酒造会社「結城酒造」で国登録有形文化財の酒蔵2棟などが全焼した火災で、同社は13日、火災で中断していた業務の一部を再開し、再建に向けた一歩を踏み出した。ボランティアの手を借りながら一升瓶にラベルを貼る作業などに取り組み、浦里昌明社長(45)は「感謝しかない」と、広がる援助をありがたく受け止めていた。

この日は火災現場の傍らにテントや机を並べ、小雨が降りしきる中での作業となった。

ラベル貼りは昼ごろに始まり、火の手を逃れた日本酒が約千本並んだ。同社の銘柄「結(むすび)ゆい」で、ラベルは火災の影響で本来のものを確保できず、結城商工会議所の協力によりプリンターで急きょ印刷されたものを代用した。

応援に駆け付けた同会議所の経営指導員、野口純一さん(43)は「本来のラベルは色が付いているが、緊急で印刷しているので今回はモノクロになっている」と説明した。

酒蔵や酒販店などからは約10人のボランティアが集まり、ラベルを裁断機で切ったり、のりを塗り付けたりしながら一升瓶に1枚ずつ丁寧に貼り付けていった。裁断機を操作していた男性は「今回は緊急事態なので皆で協力しながら行っている。少しでも力になればいい」と語った。ボランティアたちは慣れない作業に戸惑いつつも、黙々と作業を続けた。

大勢の応援が連日集まったことについて、浦里社長は「本当にありがたい」と感謝の言葉を口にした。冷蔵庫が被災を免れ、頑丈だったこともあって中にあった日本酒は火災の被害を受けなかったという。

この日は全焼した登録文化財の「安政蔵」や「新蔵」の撤去作業も始まった。同文化財の「煉瓦(れんが)煙突」は、市の現地確認などで無事が確認されている。「煉瓦煙突はせっかく残った貴重な文化財。今後も残していきたい」と浦里社長。ただ前途は多難で、今後の経営再建などについては「まだ考えられない状態だ」と話した。

県酒造組合真結(しんけつ)支部は、結城酒造を支援するための義援金の募集を始めた。振込先は常陽銀行結城支店、普通口座1502819、口座名は真結酒造組合。

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