「東京の大学中退」4人暮らし 実家は“果樹園”ジェラートも 逮捕の市議会議長息子

「東京の大学中退」4人暮らし 実家は“果樹園”ジェラートも 逮捕の市議会議長息子

  • テレ朝news
  • 更新日:2023/05/29
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猟銃や刃物などで襲われ、4人が死亡した長野県中野市の立てこもり事件。近所の人によりますと、亡くなった女性2人は散歩仲間で、事件当日も2人で歩いている姿が目撃されています。

■長野“猟銃と刃物”4人犠牲に

4人の命が奪われた凄惨(せいさん)な事件。

事件発生から約12時間後の26日午前4時半ごろ、自宅に立てこもっていた青木容疑者が投降する様子です。飼い犬でしょうか、白い犬のそばを歩いていきました。抵抗する様子を見せない静かな幕引きでした。

事件が起きたのは長野県北部にある中野市の江部地区。周辺に田畑が広がる住宅街です。この江部地区に両親とおばの4人で暮らしていた青木容疑者。

殺害されたのは村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)。2人は青木容疑者宅から歩いて10分ほどの場所に住んでいました。

さらに、通報を受けて現場に駆け付けた警察官の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)の2人が猟銃で撃たれて亡くなりました。

知人によりますと、池内巡査部長は定年を迎え、再雇用で地元の警察署に勤務。音楽隊でパーカッションを担当し、中学生にも指導していたということです。

■女性2人は“散歩仲間”事件当日も

近所の人によりますと、被害者の村上さんは青木容疑者の母親の友人で、畑仕事を手伝うなど青木容疑者の家を何度か訪れていたということです。

村上さんを知る人:「明るい人よ。歩いて散歩していると『こんにちは』なんて言って、いつも明るくニコニコして」

近所の人によりますと、村上さんと竹内さんは普段、午後4時ごろに散歩していて、25日も2人で歩いている姿が目撃されています。事件は2人が散歩する時間帯にあたる午後4時半ごろに発生。村上さんが助けを求め、畑に逃げてきたといいます。

現場を目撃した人:「私、畑仕事してたんですよ。『助けて。誰か助けて』と女の人の声が聞こえまして。1人で走って来たんですよ。よく見たら、20メートルくらい後から迷彩服の男が追い掛けてきたもんで。道路よりも、うちの畑は1メートルぐらい高いんですよ。そこへ駆け上がってきて、女性だからもたついている間に追い掛けている方に追い付かれちゃって、その時に右手でナイフで…。それで崩れるように倒れて、仰向けになったところに今度は真上から胸の上に縦に刺して…。サバイバルナイフですね。とんでもなく刃渡りの長い。まあ30センチちょっとはある。『なんでこんなひどいことするんだ?』と言ったら『殺したいから殺してやっただけだ』と、こう言ったんです」

落ち着いた様子で、そう話したという青木容疑者。この男性には危害を加えずに立ち去りますが、通報を受けてパトカーが現場に到着すると…。

現場を目撃した人:「パトカーが入ってきたんです。そしたら後ろからぴったりと散弾銃を抱いて、さっきの男が走って来てて、止まると同時くらいに運転席側の後ろのドアの辺りからダーンと1発聞こえて、それから何秒もしないうちだね。もう1発ズドーンという音がして。完全に撃つつもりで、警察官を撃つつもりで来てる」

青木容疑者を目撃した別の人は…。

青木容疑者を目撃した人:「(青木容疑者は)無言です無言。ただ、ちょっと笑っているような感じ。楽しんでいるっていう感じだなぁ」

刺されたとみられる竹内さんは青木容疑者の家の近くに倒れていましたが、どの段階で襲われたのかは分かっていません。

青木容疑者は狩猟などの目的で猟銃や空気銃など、合わせて4丁の所持許可を得ていたということです。

■「東京の大学中退」4人暮らし

近所の人:「政憲(容疑者)がそんなことやるなんて夢にも思わない」

近所の人は青木容疑者について、おとなしい人物だったと話します。

近所の人:「けんかしたとかはない。ただ、おとなしい子だから、人と接するのは苦手な子だったから、大学を中退してからだな。村の保存会や消防団も入っていたが」

地元の人によりますと、青木容疑者は東京の大学を中退し、その後は地元の消防団やお祭りの保存会に所属していたといいます。しかし…。

近所の人:「(Q.他人とコミュニケーションが苦手というのもあってやめた?)そういうふうに若い人から聞いている」

地元の人によりますと、一家は農業を営んでいて、青木容疑者も手伝っていたようです。

近所の人:「(正道さんが)『息子が帰ってきたら、空いている土地があるから果樹園みたいなものをやらせるかな』という話をしていた」(自分が)重機を持っていたから『重機を貸してくれないか』と、『使え使え』と。政憲(容疑者)もやる気になってきたんだなと」「ジェラートに加工する果物を息子(政憲容疑者)の農園でマサノリ農園ていったかな、農園で作ったものを使ってジェラートを作って提供してた」

■実家は“果樹園”ジェラートも

容疑者と同じ名前が付いた農園「マサノリ園」。一家は、そこで取れたフルーツなどを使ってジェラート店も経営していたようです。

近所の人:「はやりの明るい店でした。味はフルーツとか牛乳系とかそんなのでした」「(Q.食べたか?)1度だけ。おいしかったですね」

卸売業者とも取引があったという一家。しかし、25日の事件で…。

青果卸売業者:「僕は直接じゃないけど、きのうも取引があってシャインマスカットとかマンゴーを欲しいというので売ったんだけど、きのう、そんな状況だったから取りに来てないから品物が市場に残ってどうしようかなと。高いの買ってくれるから、ありがたい業者だったのにどうしようかなみたいな」

青木容疑者は中野市議会の青木正道議長の息子で、父親と母親、叔母の4人で暮らしていました。その青木正道中野市議議長は議員辞職したということです。

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