波乱収まらぬインディアンウェルズ。全米王者も消える

波乱収まらぬインディアンウェルズ。全米王者も消える

  • TENNIS DAILY
  • 更新日:2021/10/14
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男女ともに上位シード選手たちの早期敗退が相次いでいるインディアンウェルズ大会。その流れは今も続いている。現地13日、「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月7日~10月17日/ハードコート)4回戦で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が敗退した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。

「全米オープン」チャンピオンのメドベージェフは、第23シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に6-4、4-6、3-6の逆転負け。第1セットをあっさり取ると、第2セットで4-1とリードしていたにもかかわらず、そこから8ゲームを連取され、試合をひっくり返された。

今大会のコートは球足が遅いことをたびたび選手たちが言及しており、ビッグサーバーとして知られるマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)らが得意のサービスエースをあまり決められないまま敗退しているが、メドベージェフもこのコートのコンディションに苦労したようだ。試合後、「ハードコートの試合でサービスゲームを3回続けて落としたなんて記憶にないよ。まして4ゲーム連続なんてね。このコートだとまるでクレーコートのように球足が遅くなることの証明と言えるだろう。気に入らないね。4ゲーム続けて落とすなんて受け入れられない。ここではボールをコントロールするのがすごく大変だった、特にサーブではね」と述べている。

その一方で、対戦相手のディミトロフを称賛した。「第2セットでのグリコールは“全米オープン”で対戦した誰よりもいいプレーをしていた。このレベルでプレーするなら、彼は誰にも負けないだろう」

元世界ランキング3位のディミトロフはインディアンウェルズで初のベスト8進出。これまで1勝3敗、3連敗中だったメドベージェフに逆転勝利できた理由を以下のように語る。「ここ数年、彼と何度か対戦したけど、突破口を見つけられていなかった。でも今日は(第2セットで)ゲームカウント1-4とリードされていた時に、冷静になって的確な判断ができるようになり、試合のペースを握れるようになったんだ。それがすごく助けになったよ。最終的に落ち着いた、頭脳的なプレーができたと思う」

上位シード選手では、第6シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と第10シードのヤニク・シナー(イタリア)も、それぞれ第11シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と第31シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に敗れた。23歳のフリッツはマスターズ大会初の準々決勝進出。カリフォルニア出身の彼は3回戦で第5シードのベレッティーニに勝利した後、「ここではとても気持ち良くプレーできているよ。家にも近いし、ここの観客はいつも温かいから、自信が湧いてくるんだ」とやりやすさを口にしていた。

また、3回戦後に大きな咳をして風邪だと明かしていた第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)は、4回戦で第22シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦。この日は特に体調不良の兆候は見られなかったものの、機動力があり、ドロップショットやロブも効果的に盛り込む相手に手を焼き、最初の2セットはどちらもタイブレークに持ち込まれる。しかし、第1セットは落としたものの第2セットを取り、その勢いで最終セットは一度もブレークポイントを与えることなく、6-7(3)、7-6(3)、6-2で勝利した。

そして第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、第14シードのガエル・モンフィス(フランス)に6-1、6-3のストレート勝ち。第1セット、ゲームカウント4-0とリードを奪ってモノにすると、第2セットでは互いにキープし合う中、2-2で迎えた第5ゲームでモンフィスに唯一与えたブレークポイントをしのぎ、第8ゲームで相手のサーブを破った。3回戦で元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)から対戦3回目にして初勝利を挙げたのに続いて、これまで3戦全敗だったモンフィスからも初白星を手にしている。

そのほかにベスト8入りを決めたのは、第19シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)と第24シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)をそれぞれストレートで下した第8シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)と第29シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)。そして第21シードのキャメロン・ノリー(イギリス)が、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)らシード選手から金星をあげていた世界60位のトミー・ポール(アメリカ)を3セットで破っている。

一方の「WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~10月17日/ハードコート)では準々決勝の2試合が行われた。2012年、2016年にインディアンウェルズを制している第27シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)は、第19シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-4、6-2で破って同大会4度目の準決勝進出。これによりアザレンカはインディアンウェルズでの勝利を32に伸ばし、カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と並んで同大会勝利数で歴代3位タイとしている。1位はリンゼイ・ダベンポート(アメリカ)の47勝、2位はマリア・シャラポワ(ロシア)の38勝だ。敗れたペグラは、アザレンカよりも6本多い27本のウィナーを決めたものの、30本のアンフォーストエラーが響いた。

3度目の優勝を狙うアザレンカと準決勝で対戦するのは、第24シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)。オスタペンコは世界44位のシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)との準々決勝、ブレークし合う展開となった最初の2セットでセットカウント1-1とした後、最終セットで1-3とリードされ、続く第5ゲームでも0-40と大きなピンチを迎える。だが「あの場面からトップ選手のようなプレーができた」と本人が振り返るように、以降はミスを減らして試合をコントロールするようになり、 5ゲーム連取でフルセットの試合に6-4、4-6、6-3で勝利している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 トロント」でのメドベージェフ
(Photo by Julian Avram/Icon Sportswire via Getty Images)

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