「プロになってから一番悔しい試合」アルビ伊藤涼太郎が “何もできなかった”浦和戦を振り返る。古巣との対戦で感じた課題も

「プロになってから一番悔しい試合」アルビ伊藤涼太郎が “何もできなかった”浦和戦を振り返る。古巣との対戦で感じた課題も

  • サッカーダイジェストWeb
  • 更新日:2023/03/18
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浦和戦での苦闘を振り返った伊藤。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第5節]浦和2-1新潟/3月18日/浦和駒場スタジアム

アルビレックス新潟はJ1第5節で浦和レッズと対戦し、1-2で敗れた。10分に太田修介がボレーシュートを決めて先制したが、35分に浦和の酒井宏樹に右足弾、45+2分には明本考浩にボレー弾を浴びて逆転負け。今季初黒星となった。

悔しい結末となった一戦で、新潟の伊藤涼太郎は相手の厳しいマークに遭い、決定的な仕事ができず。持ち味の攻撃力は封じられて、思うようにチャンスを作れなかった。

伊藤にとって浦和は古巣のクラブ。“凱旋”は、ほろ苦いものになった。

伊藤は、2016年に作陽高を卒業後に浦和でプロキャリアをスタート。なかなか出場機会を得られず、水戸ホーリーホックや大分トリニータへの期限付き移籍を経験。2020年に浦和へ復帰したが、1年半で出場試合数は合計6にとどまっていた。

その後、22年に新潟に完全移籍。9得点を挙げるなど攻撃の中心的存在として、チームのJ2優勝に貢献すると、今季はJ1の舞台で躍動。第4節まで2得点・2アシストをマークするなど、好調をキープして浦和戦に臨んだ。

そんな25歳のアタッカーは、試合後に取材に応じて、素直な心情を口にした。
「何もさせてもらえなくて。今まではプロとして試合に出られない期間が多かった悔しさがあった。今日はまた違った悔しさがあった。自分のなかでプロになってから、一番悔しい試合」

自身の状態については「すごく良い準備をしてきたつもりだった」。だが「それを上手くピッチに出せず、また違った形で浦和からプロの厳しさ、『J1は甘くないぞ』と90分間で突き付けられた」と振り返った。

「唯一のチャンス」と語った、90+2分にFKで直接ゴールを狙った場面も、「壁もいつもより大きく感じた。プレッシャーがすごく伝わった。もっと練習しなければいけないと感じた」という。

具体的な課題には、「サイドに流れたりとか、ボールを持った時だけでなくポジショニングの工夫が必要だと思った。真ん中で“何とかしよう”が強すぎで、もう少しポジショニングを工夫すればよかった」と語る。

もちろん、このまま引き下がるつもりはない。9月の第一週に予定されているホームでの浦和戦に向けて、「次はビッグスワンで絶対に勝つ」と先を見据えた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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