
器になみなみと入ったとんこつスープが特徴的なラーメン(700円)
[胃心地いいね](728)直ちゃんラーメン 那覇市久茂地1の4の1
あっさりとしながら、コク十分の「本場の味」が味わえる博多系とんこつラーメン店が那覇市久茂地1丁目で本格営業を始めた。「直ちゃんラーメン」。本場福岡でいくつものラーメン店を巡り、老舗系列店で修業した店主・山口直記さん(41)は「毎日食べても飽きの来ないスープが自慢」と話す。
器になみなみと注がれた特製豚骨スープは、県産豚の頭骨を使っただしをベースに、臭み消しでニンニクを混ぜただけのシンプルなもの。スープは前日から煮込んだ熟成のものと、当日仕込んだ新鮮なスープをブレンド。「熟成スープだけだと濃くて単調な味になる。新しく煮込んだスープを混ぜることですっきりとした口当たりになる」。麺は特注の中細。チャーシューとネギ、スープに程よく絡む。
平日ランチはラーメン(700円)、大盛り(800円)、チャーシューメン(900円)、全部のせラーメン(1100円)のほか、豚骨担々麺(850円)もある。
佐賀県出身の山口さんは、元々内装工として福岡県内で働いていた。昼飯は現場近くのとんこつラーメン店で済ませることが多く、「週に3~4回は通った」というほど無類のラーメン好き。最も好みだったのが福岡市早良区にある老舗店「ふくちゃんラーメン」で、何度も通った。
3年ほど前、ラーメン好きが高じて仕事を辞め、「ふくちゃん」系列の「なおちゃんラーメン」(福岡県糸島市)で見習いをした。1年ほど修業し、沖縄にいる知り合いを頼って県内に店舗を探し、開業にこぎ着けた。
同店のこだわりは特製スープ。コク、風味、舌触り、油脂の質などバランスにこだわる。「地元福岡の人が軽く食べに来るラーメンを沖縄でも」と、山口さんの思いが込もった一品となっている。(社会部・城間陽介)
【お店データ】平日ランチ午前11時半~午後3時。ディナー午後6~9時。土日祝日は午前11時半~午後9時。木曜定休。店舗は「THE KITCHEN HOSTEL AO」の建物内にある。電話070(3613)9877