5月19日、BRSO(バイエルン放送響)のコンサートを聴きました(ミュンヘン・イザールフィルハルモニー)。
指揮はダニエル・ハーディング。3月9日にも同じ組み合わせのコンサートを聴いたばかりですが、今回はマーラー《交響曲第7番〈夜の歌〉》という大曲。
この日、ミュンヘン市内の公共交通機関(地下鉄、トラム、バス)がストのため、私は車でイザールフィルハルモニーの近くまで行き、歩いて10分くらいのところに車を停めました。
かなり早く着いて駐車場を確保し、ホール横のレストランで夕ご飯を食べて時間をつぶそう、という目論見でした。
冒頭の写真はイザール川支流沿い、ホールに続く道です。
なんだか《マーラー7番》にぴったりなのでパチリ!
というのも・・・《7番》はマーラーの交響曲の中で、最もわかりにくい、と思います。というのも、いろいろな音楽的要素や楽器の音がごったに並んでいるようで、もう聴いていても、なんだか訳がわからず、目眩く感じに襲われるのです。
この写真でもさまざまな木々や植物が無関係にひしめき、右側の木々の向こうには川が流れ、さざめきが聞こえてきます。その中を、ただひたすら進んでいくしかない。
それにマーラーが《7番》を作曲したのは夏でした。
で、着いたところがこれです。
ガスタイクが改修中のため、イザールフィルハルモニーは代替ホールです。でも音響は抜群!
もう5月も終わりなのですが、今年は雨も多く、寒い日が続いています。まだコートが手離せません。

プログラム。



コンサート開始前。

《7番》の編成は大きいだけでなく、テノールホルンや、ギター、マンドリンなども加わります。演奏時間も約80分と長い。
コンサートが終わりました。大喝采です。


ここまでの写真は©️Kishi
以下はBRSOから提供されたリハーサル時の写真です。© BR/ Astrid Ackermann
ハーディングは2005年、29歳の時にBRSOに指揮デビューしました。
シューティング・スターでした。
それ以来、ハーディングが同オーケストラを指揮したマーラー作品は《第2番》、《第4番》、《第5番》、《第6番》、そして《大地の歌》です。



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
カルチャー・コンサルティングについてのお尋ね、ご連絡は以下までどうぞ。
Kishi Culture & Media Consulting Companie UG
代表:来住 千保美(Chihomi Kishi)
info@kcmc-music.com(mailto:info@kcmc-music.com)
ご興味のある方は以下の投稿をご覧ください。
https://note.com/chihomikishi/n/ndab5b5599768
このクリエイターの記事をもっと読む

1991年からドイツ在住です。クラシック音楽を中心に様々なテーマでお伝えしたいと思います。(音楽学/音楽ジャーナリスト。音楽専門誌など執筆多数。早稲田大学第一文学部ドイツ文学科卒業、ドイツ・ケルン大学法学部を経て音楽学・ドイツ文学・日本学で修士号取得。同大学音楽学博士課程中退)
来住千保美 Chihomi Kishi