北九州市の“79歳以下おことわり”の合唱団 『敬老の日』のコンサートで力強い歌声響く

北九州市の“79歳以下おことわり”の合唱団 『敬老の日』のコンサートで力強い歌声響く

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  • 更新日:2023/09/19
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『敬老の日』の9月18日に開かれたコンサートで歌っているのは、北九州市の合唱団、その名も“80歳からの合唱団”です。力強い歌声が響きました。

■スタッフ

「どうぞ空いているところに。」

18日、コンサート本番を前に、団員が続々と集まってきました。

■団員

「(Q. おいくつですか)88歳過ぎました。」

「85。心から歌いますよ!」

この合唱団の入団資格は80歳以上、79歳以下はおことわりです。

2人はことし入ったばかりで、コンサートには初めて参加します。

■初めての参加(86)

「主人を亡くして落ち込んでいる時に、子どもが申し込んでくれたんですよ。(子どもが)2人は来てくれるって言うから、ちょっと恥ずかしいですね。」

■初めての参加(83)

「(服は)きょうのために買ったものです。初めてです、この白。ずっと運動畑でしたから、こういう経験も、とても良いと思っています。」

現在メンバーは126人います。最高齢は白潟宮子さんです。

■白潟宮子さん(95)

「(Q. おいくつですか?)ふふふふ、そうね、95。若い時のことを思い出したりして楽しいんですよね。だから喜んでいます。感謝しています。」

■スタッフ

「段がありますから、気をつけてください。」

本番2時間前、リハーサルが始まりました。足腰に不安のある団員もいるため、動きの確認には、ボランティアのスタッフが寄り添います。

この日のために、月に1度の練習を積み重ねてきました。

■指導の様子

「ドレミファソラシドソド!いえぇ~い!これ忘れないように。」

■指揮者・岩崎洋一さん

「『ワクワクとして歌ってください』という確認ですね。それが一番の願いです。『おじいちゃんおばあちゃんすごいね~スターじゃない』と言われるようなステージにしたい。」

客席には家族や友人をはじめ、地元の人など400人以上が詰めかけました。

■訪れた人

「うちの母が、このコンサートに出るので来ました。つい最近はすごく仲良しの人がいなくなったから、こういう場があるのは、本人の生きがいになるんじゃないかなと思います。」

そして、いよいよ本番です。人生を彩ってきた13曲を披露します。

エネルギーあふれる歌声で、会場は熱気に包まれました。

■訪れた人

「前向きにいろんなことに、この年ですけど、挑戦していこうかなって思います。」

■最高齢・白潟宮子さん(95)

「良かったと思う。こういうことがあれば、ふつうの生活に変化があって、『来年も来ようかな』という気持ちになりますね。来年も再来年も命のある限り、続けたいと思っています。」

『敬老の日』の笑顔あふれるステージで、“80歳からの合唱団”の歌声は、歌う人も聞く人も元気にさせてくれました。

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