近未来テクノロジー見聞録 第156回 水・廃棄物処理で世界随一の技術を提供するWEF技術開発とは?

近未来テクノロジー見聞録 第156回 水・廃棄物処理で世界随一の技術を提供するWEF技術開発とは?

  • マイナビニュース
  • 更新日:2022/06/23
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WEF技術開発は、水・廃棄物処理で世界随一の技術を提供する企業。その会社は、廃棄物を燃やさず分解・消滅させる技術を開発し、特許を取得している。

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では、WEF技術開発とはどのような企業なのか、その廃棄物を燃やさず分解・消滅させる技術とはどのような技術なのか、今回はそんな話題について触れたいと思う。
廃棄物を燃やさず分解・消滅させる技術とは?

WEF技術開発は、滋賀県大津市を拠点とした企業。とてもユニークなテクノロジーで、オンリーワン製品の開発を強みに、真の循環型社会の形成を目指している。

同社の廃棄物を燃やさず分解・消滅させる技術は、「α-Gaia(アルファガイア)」。α-Gaiaは、有機物の廃棄物を処理するために活性空気発生装置AOSによって作られた活性酸素を含む空気を処理有機物に効率よく接触・混合させて、短時間で分解・乾燥・粉末化させることができる。この活性酸素のうちのOHラジカルは、酸化能力が最も高い元素でこの活性酸素を利用して分解・処理しているのだ。

他にも「ZEROSONIC(ゼロソニック)」という呼称の技術がある。すでに企業ホームページには掲載されていないようだが、ZEROSONICは、α-Gaiaで処理できなかったプラスチック、医療廃棄物、おむつなどを消滅処理することができるようだ。詳細は不明だが、ZEROSONICは、α-Gaiaの技術に統合された印象がある。

原理は、こちらも活性酸素を利用するもの。高温で焼却すると活性酸素がより活発に働くため、より早く処理をすることができるのだが、CO2やダイオキシンなどの物質が発生してしまう。一方従来の焼却に比べると低い温度(300℃前後)で処理するため、CO2排出量とエネルギー使用量が圧倒的に少なく、ダイオキシンが発生しないのが特徴だという。

例えば、以下のような装置がある。「有機固体廃棄物熱分解炉(油化装置)α-Gaia タイプH(Manyou)」というものだ。廃タイヤ、製紙、医療ゴミ、危険包装物、医療廃棄物などを熱処理することが可能だ。処理後は、粗燃油、ブラックカーボン、無機スラグなどになり、高い付加価値製品として販売することも可能だという。

いかがだっただろうか。廃棄物を燃やさず分解・消滅させる鍵は、活性酸素。WEF技術開発は、投資家と事業者のマッチングプラットフォーム「FUNDINNO」において株式投資型クラウドファンディングも行っていた(現在は募集を終了している)。一度このユニークな技術を拝見してみてはいかがだろうか。

齊田興哉 さいだともや 2004年東北大学大学院工学研究科を修了、工学博士。同年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社し、2機の人工衛星プロジェクトチームに配属。2012年日本総合研究所に入社。官公庁、企業向けの宇宙ビジネスのコンサルティングに従事。 現在は、コンサルティングと情報発信に注力。書籍に「宇宙ビジネス第三の波」、「図解入門業界研究 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本」など。テレビ、新聞、Webサイト、セミナー・講演も多数。 この著者の記事一覧はこちら

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