原巨人大失速でシーズン負け越しの危機「選手が戦意喪失」の指摘

原巨人大失速でシーズン負け越しの危機「選手が戦意喪失」の指摘

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  • 更新日:2021/10/14
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巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社

一度狂った歯車はなかなか元に戻らない。

【写真】“驚くほど美しい妻”と米で話題になったマー君の奥様はこちら巨人が13日の阪神戦で2-2のドローに終わった。同点の9回1死二、三塁とサヨナラの好機に吉川尚輝、松原聖弥が連続空振り三振に倒れ、7連敗からの脱出はならなかった。

9月以降は8勝21敗7分と大失速。局面打開へ、今月5日から阿部慎之助2軍監督が1軍作戦コーチ、二岡智宏3軍監督が2軍監督代行、石井琢朗1軍野手総合コーチが3軍コーチに配置転換したが、首脳陣のテコ入れ策も実を結ばない。12日の阪神戦に敗れてリーグ連覇の可能性が完全消滅。9月2日にあった最大貯金15は1まで減らした。

「CS進出はほぼ間違いないですが、今の戦いぶりだとシーズン負け越しの可能性があります。負けが込んでいるせいか、気になるのは選手に元気がないこと。リーグ3連覇を目標にしていたので当然ショックはあると思いますが、ベンチの空気は重く、戦意喪失しているように見える。投手陣を見ると、エース・菅野智之はシーズン終盤に入って状態を上げてきていますが、中4、5日で回っている戸郷翔征、高橋優貴は明らかに疲労の色が見える。夏場までと比べて直球が2巡目以降に走らなくなり、捉えられるパターンが増えている。貧打も重症です。10月の11試合で4得点以上取った試合が1試合のみ。7連敗が始まった5日のヤクルト戦以降、8試合連続2得点以下では勝てません」(スポーツ紙デスク)

打線を牽引してきた3番・坂本勇人が10月は月間打率.167、0本塁打、4打点。4番・岡本和真も打率.171、0本塁打、1打点と打撃不振に。だが、長いシーズンで常に好調を保てるわけではない。坂本、岡本が苦しんでいる時にチーム全体でカバーしたいが、起爆剤になる選手が出てこない。シーズン途中加入した中田翔は打率.130、2本塁打、5打点。DeNAから昨オフにFA移籍した梶谷隆幸も腰痛でファーム暮らしが続き、今季中の復帰は絶望的な状況だ。

今年の誤算として上げられるのが、丸佳浩だ。6月に故障以外で広島在籍時以来9年ぶりにファーム降格を味わうなど、打率.255、20本塁打、50打点。勝負の夏場で調子が上がらず、スタメンを外れることも珍しくなかった。広島で3連覇、18年オフにFAで巨人移籍後も連覇に大きく貢献して「1人5連覇」を成し遂げたが、相手も当然研究してくる。投手が長くボールを持ったりクイックで投げるなど、丸が右足を上げて下ろすタイミングをずらすための策を施している。

体にキレがない、直球に弱い、スランプに入ると長いなど指摘されてきたが、他球団のスコアラーはどう見ているだろうか。

「松原聖弥が成長してきましたが、いくら不調でも丸の方が断然怖い。そもそも、丸は広島時代からスランプが長い。広島の黄金時代は後ろを打つ4番の鈴木誠也がカバーするなど勝っていたから目立たなかっただけで、緒方孝市前監督は我慢強く使い続けていた。あのクラスの選手はスランプから脱出するためには試合に出続けるしかない。試合に出たり出なかったりでは戻る調子も戻らなくなる。直球に弱いと言われますが、甘く入った球はきっちり捉えている。下位の7、8番でも丸がスタメンに名を連ねた方が嫌ですね」

確かに打率が高いとは言えないが、出塁率.351は坂本勇人の.365に次ぐチーム2位。得点圏打率.296はチームトップだ。6年連続20本塁打をマークとまだまだ長打力に陰りは見えない。リーグ3連覇は叶わなかったが、まだCSが控えている。「短期決戦に弱い」とも言われるが、丸の活躍がカギを握るのは間違いないだろう。(竹下洋介)

竹下洋介

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