
"記者会見で、町職員へのパワハラとセクハラについて謝罪をする愛知県東郷町の井俣憲治町長=2023年11月16日、町役場、松永佳伸撮影"
愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)がハラスメント行為を指摘され、記者会見で認めたことをめぐり、町は、町長への不信任決議案を審議するために請求されていた町議会の臨時会を27日に招集する。21日の議会運営委員会で正式に決まった。
記者会見で謝罪する愛知県東郷町の井俣憲治町長=2023年11月16日、町役場、松永佳伸撮影
臨時会を最短で22日に開くよう町議4人が16日付で町に対し請求していた。
不信任決議案は、町議16人のうち3分の2以上が出席し、出席議員の4分の3以上の賛成で可決される。その場合、井俣町長は10日以内に議会解散か失職を判断することになる。
井俣町長の言動をめぐっては、何度もハラスメント行為を受けたとされる町の幹部職員が、全職員約230人に独自のアンケートを実施。回答者の半数以上の39人が「ハラスメントを受けた」「見たことがある」と回答した。
「死ね」「殺すぞ」などのほか、病気入院する女性職員に「いつ巨乳になって戻ってくるの」などと発言していたことがアンケートから明らかになった。
井俣町長は16日に記者会見を開き、不適切な発言を認め、謝罪したうえで、進退については第三者委員会の調査結果を踏まえて判断すると説明していた。(松永佳伸)