フィギュア本田武史氏の13歳長女樹里亜大会出場「精いっぱい演技できた」

フィギュア本田武史氏の13歳長女樹里亜大会出場「精いっぱい演技できた」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/05/04
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華麗な演技を見せる本田樹里亜(撮影・前岡正明)

<フィギュアスケート:レイクカップ>◇4日◇最終日◇ジュニア女子◇滋賀県立アイスアリーナ

冬季五輪(オリンピック)2大会に出場した本田武史氏(40)の長女、樹里亜(13=大阪スケート倶楽部)が出場した。

冒頭、予定していたダブルアクセル(2回転半ジャンプ)がシングルになったものの、中盤に再び訪れた2回転半へのチャレンジは成功。「冒頭のダブルアクセルはパンクしてしまったんですが、2本目のダブルアクセルを決められたところは良かったと思います」と、しっかりした口調で振り返った。

フリーの映画「グレイテスト・ショーマン」。長所を聞かれて「表現力です」と答えた通り、序盤から指先まで意識した繊細な舞いを見せ、ステップシークエンスでは曲調の強さに負けないダイナミックな動きで音楽をとらえた。

3歳の時、父に連れられてスケート場へ遊びに行き「すごく楽しいなと思ったので、誕生日と同時に」と4歳で競技を始めた。武史氏は、日本人で初めて4回転ジャンプ(トーループ)を公式戦で跳んだ名手。目標とする選手は「ジャンプは、お父さんではなく本田武史さん」と言い、こだわりについて「家でのお父さんと、スケートの先生としての本田武史さんをちゃんと区別しようと思って。そうしないと自分の気持ちも切り替えられないと思い、父から言われたのではなく自分で決めました」と強い気持ちを持つ。

現在は、すべて2回転ジャンプの構成。この日は2回転ルッツ-1回転オイラー-2回転サルコーの3連続などを決めた。「得意なジャンプはありません」と笑いつつ「今は3回転を練習中です」と説明。「父からはジャンプを降りた時のチェックを厳しく言われています」と笑顔で語った。

目標とする選手はもう1人。スケーティングに関しては06年トリノ五輪女子金メダルの荒川静香さんを挙げた。表現の手本とし、将来の夢は「振付師になりたいです。踊ることが好きなので」と語るほど、演技にのめり込むきっかけになった憧れの存在だ。アイスショーで会うと「元気?」と声をかけてくれるといい、いつも励みにしている。

出場を予定していた全国中学校スケート大会(1~2月、長野)は新型コロナウイルスの流行が収まらず中止になったが「新シーズンに向けて曲を変えて、滑れるようにしたいなと練習しました」と練習に集中した。演目はビヨンセの「リッスン」で「荒川静香選手が使っていた曲です」と、ここにも尊敬を込め「新しい自分をお見せできれば」と目を輝かせた。

父親と荒川さんは現在、アイスショー「プリンスアイスワールド」横浜公演で共演している。この日、滋賀まで応援に来られなかった武史氏からは「昨日、電話で『頑張って』と言われました」と激励され「失敗もありましたが、精いっぱい演技できました」と納得した。

父は98年の長野五輪に出場し、02年ソルトレークシティー五輪では4位。世界選手権では2度の銅メダルを誇る。愛娘は、五輪に出たいか尋ねられると「私の今の実力だと『絶対に無理だ』とお父さんからは言われています」と笑って返した。まだ想像もできない大舞台より、今は目の前の練習に集中し、持ち前の表現力を研ぎ澄ましていく。【木下淳】

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