初体験のトラウマで、男性の下心を感じると怖くてたまりません|性活相談

初体験のトラウマで、男性の下心を感じると怖くてたまりません|性活相談

  • 女子SPA!
  • 更新日:2020/11/20

AV男優・森林原人の性活相談第192回】

◆男性から下心を感じるのが怖いです

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写真はイメージです(以下同)

相談者:にゃむこさん・未婚・年齢不明

男性から下心を少しでも感じると嫌悪感と恐怖を感じてしまいます。どんなに好きな人でもハグや手を繋ぐの先へ進めません。原因は初体験と2度目の体験がどちらも強制性交であったためです。一時期は男性が近くにいるだけで恐怖を感じて泣いてしまう時もありました。

ですが、時間が経って現在は魅力を感じている男性とはそういう関係になってもいいかなと思うのですが、いざとなると恐怖が勝ってしまい、拒絶を繰り返ししまいには会うことすら嫌になってしまうのです。

過去のトラウマを払拭するにはどうしたらいいでしょうか? また、男性はこのような女性を敬遠するのでしょうか?

◆森林の回答

にゃむこさん、はじめまして。

おそらく、相談内容からして、メールを送るのに相当勇気を振り絞ったのではないでしょうか。その思いに応えられるよう、できる限りの力で回答したいと思います。

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男性への嫌悪感や恐怖心の払拭方法を相談する相手に、性欲を仕事の原動力にしているAV男優の僕を選ぶ女心はどのようなものでしょうか?この問いを糸口に、にゃむこさんの心を考えていきたいと思います。

まずは、この問いへの答えを探すために、にゃむこさんが忌み嫌う男性の下心とは何のことなのかを考えます。

◆下心には二つの要素がある

下心には二つの要素があります。一つは、スケベなことをしたいという欲望で性欲と呼ばれているものです。

もう一つは、性欲を持っていることがばれないように隠し、場合によっては欺こうとまで考える企みです。

にゃむこさんが嫌い、怖がっているのは、前者よりも後者ではないでしょうか。

ここを整理しておかないと、自分の中に性欲が芽生えた場合も嫌わなければならなくなります。性欲自体が悪いのではなく、相手を欺いたり、相手の意志を無視することが悪いことです。

◆悪いのは間違った性欲の満たし方をする人

性欲を『スケベなことをしたいと思う欲望』と説明しましたが、それは他者とつながりたいという連帯欲や快感を欲しがる快感欲などが実体で、自然なものです。親しくなり好きな気持ちが募った大人が、その対象とより親密な状態で触れ合いたいと思うのは健全です。

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繰り返しになりますが、欲望を持つことが悪なのではなく、それの満たし方に悪なものがあると整理してください。

◆恐怖は自分を守るための大切な感情

にゃむこさんが経験した初めてと二回目には、性行為に本来あるべきはずのものが欠けていました。それは、にゃむこさんの意志です。性的な行為をしてもいいと同意する意志がにゃむこさんにないのに、行為がされたということが、男性への恐怖心につながっていると思います。

私の意志を尊重しない男性は怖い、と考えるようになるのは当然のことです。恐怖は自分を守るために働く感情ですから、男性に恐怖心を抱いたにゃむこさんは、人として自然な反応をしているのです。にゃむこさんは1ミリも悪くないです。過剰反応でもありません。

◆男性全員が悪い奴ではない

ここでもう一つ整理して考えるべきことは、男性全員が悪なのではなく、男性の中に悪い奴がいるということです。

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今後魅力を感じてるお相手の性別が男性だったとしても、必ずにゃむこさんの意志を無視するわけではないと、改めて整理してください。

おそらく、この点に関しては出来ているから、前に進もうとして僕に相談してくれたんだと思いますが、今一度確認の意味を込めて伝えさせてもらいました。

◆自己否定感があるなら、試してみてほしいこと

話を戻します。性的同意がない性行為は暴力になるのですが、性暴力の被害者は、私は意志を尊重しなくてもいい存在なんだという自己無価値感や自己否定感を持ちやすくなります。この考えに陥るのは仕方ないのですが、精神状態として健全とは言えません。

もし、にゃむこさんにこのような気持ちがあるようだったら、鏡に向かって言ってください。「私は大切。大事な人間。私を傷つけていい人なんていない。だって私は私だから。私はかけがいのない存在である私だから」と。繰り返すことで、自己重要感を取り戻して欲しいです。

◆あなたは悪くないから、自分を責めないで

にゃむこさんだけではなく、傷つけられていい人なんていません。でも現実では、誰かが誰かを傷つけています。それはお互いが意志と感情と欲望を持つ人間だからです。人と人が接すれば何かしらの摩擦を生みますが、傷ついていい人なんて一人もいないということが大原則、大前提です。

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にゃむこさんに言いたいのは、にゃむこさんは、今もこれからも、何があっても、自分を責めたり否定したりしないでくださいということです。だってにゃむこさんは悪くないんだから。

にゃむこさんは、自分が悪くないこと、自分が大切にされるべき存在であること、性欲そのものが悪ではないことを改めて知っていてください。その上で、前進するために体へのアプローチの話に移ります。

◆自分の体の決定権は、自分が持っている

「恐怖が勝ってしまい、拒絶を繰り返ししまいには会うことすら嫌になってしまう」と書かれていますが、これを分解していきます。

恐怖が勝ってしまうのは、体が危険を予測し防衛本能を働かせているからです。なので、危険ではないと体に教えていくことが必要です。具体的には、性的要素の少ない部分(手先、頭、背中)に触れてもらったり、性的要素の弱い触れ方(トントンする、よしよしする、抱きしめる、添い寝する)を繰り返してみてください。

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この時に大切なのは、行為を進めるのも止めるのも、にゃむこさんであることです。決定権を手放さないでいられる状況でしてください。体が安心安全を感じていくには、望むことをしていく以上に、望まないことや不快な思いをしたときに拒否することが出来るんだと確信していることが必要不可欠です。にゃむこさんの体の決定権はにゃむこさんにあるのだと、体に伝えていくことが大切です。

拒絶を繰り返していいのです。それは、にゃむこさんが持っている当然の権利を行使しているだけです。恐怖が勝らなくなったら自然と拒絶しなくなります。恐怖と拒絶はセットです。

◆休んでもいいから諦めないで

そして、「しまいには会うことすら嫌になってしまう」に関してですが、これは、焦りからくるものな気がします。トラウマの解消は時間がかかるんです。でも必ず良くなります。

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信頼できる相手と適切な段階を無理ない速さで踏んでいければ、必ず性的悦びを知ることになります。約束します。だから、止まっても休んでもいいから諦めないでください。

自分の体の決定権は自分にあり、安心安全だとわからせていくには、度々繰り返される揺り戻しへの忍耐力と、相手選びが大切です。基本的には、にゃむこさんが魅力を感じた人でいいのですが、もし、この人で大丈夫かなと迷った時には、以下のような視点で考えてみてください。

◆相手が信用できる人間か見抜くコツ

人と人が接する時に、その人物をどのように捉えるかの原則は、その人の性別や肩書き、見た目で考えるのではなく、その内面性を優先することです。でも、パッと見でその人の内面は分かりません。だから時間をかけて少しずつ知っていくしかありません。巷には、パッと見の特徴で信用できる人かどうかを見分けるコツがあると言う人たちもいますが、原則は、時間をかけ、ゆっくり知っていくことです。

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信用には実績が必要で、実績は時間がかかるものです。信用できたら、信頼してもいいです。信頼は未来への期待ですから、相手選びの際には、信頼よりも信用を重視してください。速さや効率を求めると本質を見誤り、たいてい失敗します。今のにゃむこさんは焦らず時間をかけていくのがいいと思います。

内面を知る具体的な方法は、その人が弱っている時や焦っているちょっとした非常時に出る言葉や、関係の薄い第三者や自分よりも弱い立場の相手に対してどのように接しているかを見ていくのがいいです。そこに、その人の本質が分かります。

どれだけイライラしていたとしても、どれだけ自分の立場が優位だとしても、大声を上げて相手や周りに当たり散らす人はいざとなったら他者を力で制圧しようとする人です。物に当たったり、直接暴力を振るわなくても、にゃむこさんには合わないと思うので避けてください。

◆女性だから近づいてくる人には注意

何度も繰り返し言っていますが、にゃむこさんがトラウマを抱えていることに関して、にゃむこさんに非は一切ありません。悪いのは初体験と2回目の時のその人間です。

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そして、これまた当然ですが、もし、にゃむこさんの状態を嫌厭(けんえん)する男性がいたとしたら、その人は女性を性的な視点で見がちだし、性暴力被害に関する基本的な知識を持ち合わせていない無知です。相手にしないに限ります。そのような人とはできる限り距離を取りましょう。貴重な時間を割いて、その人の価値観をブラッシュアップしていこうとしなくていいです。そういうのは、僕が、自分自身への反省も込みでしていきます。

◆内面を1番に考えてくれる人を見つけて

にゃむこさんは、女性である前に1人の人間です。にゃむこさんと接する時に、性別を1番に考えるのではなく、内面を1番に考えて接する人が必ずいます。にゃむこさんがそうなれば、そういう人がわかってきます。そういう人とゆっくり安心できる関係を築いていってください。

男と女の組み合わせも多様ですが、人と人の組み合わせはもっと多様です。にゃむこさんが女性だから近づいてくるのではなく、にゃむこさんがにゃむこさんであることに魅力を感じてくれる人と出会えると僕は確信しています。

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森林原人さん

<文/森林原人>

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【森林原人】

1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に「イケるSEX」(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とオンラインサロン「森林公園」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi

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