女子ゴルファーの稼ぎは“男勝り” 今季最も稼ぐ山下美夢有はJリーグならトップクラス

女子ゴルファーの稼ぎは“男勝り” 今季最も稼ぐ山下美夢有はJリーグならトップクラス

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  • 更新日:2022/11/25
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賞金額が日本人としては初となる2億円を突破した山下美夢有

山下美夢有が国内女子ツアーの伊藤園レディスゴルフトーナメント(11月11~13日/千葉県/グレートアイランド倶楽部)で今季4勝目を挙げ、史上最年少(21歳103日)での年間女王を確定させた。

【写真】オファーは500億円超え? LIVゴルフから引き抜きの噂があった日本人選手といえば昨年にルーキーシーズンながら初優勝を果たした山下。今季5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでは初メジャータイトルを獲得し、トップ5入りも17回と抜群の安定感を見せた。年間女王は今季からメルセデス・ポイントによって争われることとなったが、賞金額も2億円を突破。これは2015年のイ・ボミ以来の快挙で、日本人では初の達成となった。(2シーズン合算の20-21シーズンを除く)

3月の開幕からほぼ休みなく大会が開催される国内女子ツアーの賞金総額は上がり続けている。今季は全38試合が組まれ、賞金総額は42億9600万円で過去最高だ。今週の最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月24~27日/宮崎県/宮崎カントリークラブ)を残した段階で1億円以上稼いでいる選手が7名おり、これも過去最多となる。

そもそも、一昔前まで賞金女王争いの1つのターゲットとなっていた1億円が初めて突破されたのは2000年。この年、6勝をマークした不動裕理が1億2000万円を獲得し、初の大台突破となった。

激しい競争がある個人競技ながら現役期間が長いこともあり、「稼げるスポーツ」というイメージもあるゴルフだが、日本のなかで規模の大きいプロスポーツであるプロ野球、Jリーグなどと比較をしてみるとどうだろうか。

日本で最も市場規模が大きいプロスポーツであるプロ野球の年俸をみてみると、もっとも高いのは楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の9億円(金額は推定)。福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐が6億2000万円、読売ジャイアンツの坂本勇人らが6億円で続いており、国内スポーツの中では群を抜いている。

ちなみに、プロ野球の年俸ランキングに山下の賞金額(約2億円)を当てはめてみると約40位ぐらいとなる。外国人選手も含めて、1億円プレーヤーはプロ野球に120名近くいるとみられており、いかにプロ野球の年俸水準が高いかがわかるだろう。

続いて、市場規模2位のJリーグをみてみよう。Jリーグの最高年俸はヴィッセル神戸に所属するアンドレス・イニエスタの20億円。これは日本のプロスポーツにおける最高年俸であるが、世界的なスーパースターを獲得した経緯なども含めて“例外”として扱おう。

しかし、イニエスタを除くと、2位の大迫勇也(ヴィッセル神戸)は4億円と高額だが、3位の酒井高徳(ヴィッセル神戸)は2億円であり、Jリーグのランキングに当てはめると、山下は上位に位置する。また、Jリーグにおける1億円プレーヤーは外国籍の選手も含めて30名程度いるが、日本人選手では昌子源、宇佐美貴史(ともにG大阪)、家長昭博(川崎)、酒井宏樹(浦和)ら日本代表クラスの選手の年俸がちょうど1億円であり、女子ゴルフのトッププレイヤーは稼ぎ的にはJリーガーに負けないともいえる。

他の競技では、市場規模3位となっているBリーグ(バスケットボール)の最高年俸は富樫勇樹(千葉ジェッツ)の1億円と、こちらではむしろ上回っている。

これらの数字をみても、ゴルフという競技は、一部トッププレーヤーにとっては国内スポーツの中でも高いお金を手にすることができるスポーツであることがわかる。しかし、野球やサッカーなどチームスポーツは、トッププレイヤーが複数年契約を結ぶことが多いのに比べ、ゴルフは個人競技であるが故に毎年が勝負であるため、単純比較するのは難しいだろう。

国内女子ツアーがこれ以上試合数を大幅に増やすことはスケジュールの関係上現実的ではないように見えるため、これからも賞金額を増やしていくには4日間大会の増加などを視野に入れる必要が出てくるだろう。さらなる賞金アップへ向けてはハードルもあるが、女子ゴルフ人気はさらに増しそうな雰囲気もあり、今後どれだけ女子ゴルファーが“稼ぎ”を増やしていくか楽しみでもある。

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