
【WWE】SMACKDOWN(11月17日・日本時間18日/エバンスビル)
空中で目まぐるしく入れ替わる攻防に圧倒されたか、実況は「フフッ」と苦笑い。試合のディテールを伝えるプロも言葉を失い「ワーオ」と叫んだあと沈黙した大技が飛び出し、会場全体から賞賛のチャントが起きたワンシーンが米国のリングで起きた。
【映像】あり得ない姿勢から攻守逆転!超大技で“串刺し”の瞬間
WWEのレギュラー番組『SMACKDOWN』で、ドラゴン・リーと対戦したアクシオムの串刺し殺法がファンの度肝を抜いた。同番組や月曜夜『RAW』への登竜門的な役割を担う『NXT』昇格組で、スペイン出身のアクシオムは、日本の戦隊ヒーローを模したような仮面が特徴のマスクマン。この日、売出し中のドラゴン・リーの刺客として登場し、目を疑うような攻防を次々と展開した。
なかでもハイライトは試合後半に見せた大技だった。ドラゴン・リーの垂直落下式ブレーンバスターでグロッキー状態になり、高くリフトされDDT(ドラゴン・ドライバー)で落とされる危険な場面。アクシオムは相手の背後を取りながら、一回転して頭から落とす“変則式カナディアンデストロイヤー”で形成大逆転。空中で攻守が入れ替わり、ドラゴン・リーは脳天からマットに突き刺さった。
実況も重力の法則を無視した攻撃に、“こんなのおかしいだろ”と言わんばかりに呆れたように笑い、言葉を失った。一方、解説で元WWEスーパースターのフナキ氏も語彙が一瞬吹っ飛んでしまったか「ワ〜オ…」とひと言呟いただけ。
ファンも同じく「おおお」「?」「あああ」「うぉおお」などとリアクションし、見る者が一様に言葉を失う光景だった。技の見た目の派手さに惑わされがちだが、脳天直下の串刺しでグサリとリングへ落ちたインパクトの強さも相まって、若干遅れてから「首折れそう…」「突き刺さってる」「こんなワザWWEあんまり観ないぞ」など冷静な声も相次いだ。
試合はドラゴン・リーが『アサイDDT』で勝利。それでも初登場で会場をわかせたアクシオムに観客は試合後も熱狂的な拍手。ドラゴン・リーの新たなライバルとして強烈なインパクトを残した。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)