貯められない共働きから卒業を。貯金が増える家計のつくり方

貯められない共働きから卒業を。貯金が増える家計のつくり方

  • ライフハッカー[日本版]
  • 更新日:2020/11/20

共働きで収入はあるはずなのに、なかなかお金が貯められない。

こんな悩みを持つご夫婦は多いものです。貯められない原因は、いろいろあります。お金の管理の問題だったり、使い方自体の問題だったり。

お子さんがいるご家庭と、そうではないご家庭でも原因は異なります。

今回は家計相談に来られ、典型的な「貯められない共働き夫婦」と感じたTさんご夫婦の家計改善の一部始終をご紹介します。

世帯年収1000万円、なのに貯金は150万円

会社員のTさん(38歳)と会社員の妻(37歳)は共働きのご夫婦。長女(5歳)を保育園に預けながら働き、教育費やマイホーム資金を貯めたいと頑張っています。

ですが、今の貯金は約150万円。世帯年収は1000万円を超えているのに、貯金が増えないことが悩みです。

家計管理は夫婦別々。家賃や水道光熱費、生命保険料など口座引き落としは夫、食費や日用品、保育料は妻が支払うなどと費目により支払いの担当を決めて暮らしています。

スマホ代、生命保険料など結婚前から支払ってきたものはそれぞれで支払っています。

問題なのは、夫婦が互いに相手の具体的な手取り収入額やお金の使い方、貯金額などを知らないということ。

お金を貯めるために節約したいと思ってもどこを節約して良いかわかりませんし、いくら貯めると良いかなどもわからないのです。

その結果、現在の貯金は夫婦で合わせてみると150万円ほどしかなかったことがわかりました。

お互いに相手が貯めているはずという思いがあり、自分は一生懸命貯めてこなかったことを反省しています。では、このご夫婦が貯金を作るために、何をしていけば良いでしょうか。

改善策1:家計の共有と支出の把握

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Image: Shutterstock

家計を改善するには、まず家計の共有ができ、かつ支出の全体像の把握ができていなければなりません。家庭として何にいくら使っているのかわからなければ、節約すべきところもわからないからです。

家計の共有については、共働きの場合、「抵抗がある」というご夫婦も多くいらっしゃいます。

自分の稼ぎは自分で管理したい、自由なお金を手放すのが嫌だなど、さまざまな理由があるよう。

ですが、そう言っていても、別々に管理する部分が多すぎると、支払いが重複するサブスクの契約があるなど、非効率な支出があるものです。

そのようなものを共有して使うのか、プライバシーの観点から、あえて別々に契約して利用するのかなど話し合うことで、支出状況は随分と変わってきます。

全部を合算して小遣い制でやりくりしなくてはいけないというように聞こえますが、その限りではありません。

個人で収入を管理したとしても、できるだけ共有する部分を大きくできるのなら、家計管理や節約は良い方向に向いていきます。

支出の把握については、支出の一つずつを「消費」「浪費」「投資」の3つの物差しで分けてみましょう。費目にはこだわらず、支出の意味で分けていきます。

分け方の詳しい解説は、こちらの記事でご確認ください。

まずは消費・浪費・投資に分類。「ざんねんなお金」の減らし方

家計を見直すときに行うべき、3つのポイント

支出の意味を考えて分けていくと、自分たちのお金の使い方が浪費であると気がついたり、別なお金の使い方があったのではないかと考え直すきっかけにもなります。

この支出の管理をしていくと、次第に支出の価値観が形成されていきます。

ご夫婦で何が消費で、何が浪費になるのか、投資は何かなど話し合って分けていくことで、お金の使い方の価値観が共有されていくこともできます。つまり、効率の良い支出削減、支出の整理につながっていくのです。

最近は、サブスクの重複が目立ちます。もし、共有しても差し支えのないものであれば契約を一本化したり、見直すことで契約自体が不要だと判断できるものもあるかもしれません。

改善策2:固定費を見直す

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次に固定費の見直しをしてみましょう。

固定費とは月に1度程度、決まった金額を支払う支出のことです。通信費や生命保険料、住居費などが固定費に当たります。

固定費は一度見直すと、その効果が継続します。つまり、一度見直せばあとは放っておいてよいので、簡単な節約としておすすめです。

Tさんご夫婦は、各自で支払っているスマホ代、生命保険料が気になったようです。早速2人で料金を見せ合い、なんとか支出を下げられないかと話し始めました。

スマホキャリアを変える

SNSなどコミュニケーションツールで家族や友人と連絡を取り合うのが主な使い方。それに月1万円ほどもお金をかけることに疑問を持ったようです。

通話が多いのなら、大手キャリアの「話し放題」を利用した方が安上がりとなるケースが多いのですが、通話が少ないとなると、格安業者への切り替えでガツンと支出額を落とすことができそうです。

格安スマホなどは通信状況が良くないと以前は嫌煙されがちでしたが、今では速度が極端に気になるほど遅い、使いにくいということは少ないでしょう。月の利用料は半減以下になることがほとんど。

生命保険を見直す

生命保険は、結婚前からのものを継続しているのであれば、お子さんがいる現状から見ると保障が足りないかもしれません。今は貯金が少ないので、万が一の時は保険でカバーできた方が良いでしょう。

過剰に加入する必要はありませんが、今の家族状況や暮らし方に合わせた保険に見直しをしましょう。保険料が高くなる可能性もありますが、必要な保障ですので検討しましょう。

改善策3:変動費の見直し

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変動費とは毎月の支出額が異なる支出です。

食費や日用品代、被服費や交際費などがそうで、モチベーション次第では節約効果が出て支出を下げやすいのですが、やる気がなくなってしまうとあっという間に逆戻りしてしまう特徴があります。

食費を見直す

共働きで高くなりがちなのは、食費です。

外食が多くなりがちですし、めいめいに帰り際に好きな食材、食品を購入して帰ってくることもあり、計画的な購入ができていない場合があります。

自炊を増やせる工夫、食べられず処分する食材をなくすなどで支出を下げられますが、この方法が向かない方もいます。

1週間の食費の予算を立てる

その場合は「1週間の予算を立てる」ということにチャレンジしてみましょう。

1カ月のおよその食費を5等分(1カ月を5週間と考える)し、それを毎月決まった曜日に更新するだけです。

1週間でその予算が不足したら翌週の予算から前借りし、余るようならケーキなど簡単なご褒美代にしたり、貯金してみたり自由に使えます。これを続けると、1週間の食費のペースが掴めてきます。

少しずつ予算が余るようになると、それは貯金を増やす力につながっていきます。

スマホ決済の支出を管理する

また、スマホ決済で支出のコントロールができないという場合もあります。

コンビニなどで細かい金額を使うものの、それが全体的にいくらになっているか把握できない、というケースが増えているのです。

スマホ決済はこれから先も長く付き合っていくものになるでしょうし、上手に管理したいもの。そういう時は、家計簿アプリを利用したり、ノートに手書きで記録するのも効果的です。

このように、支出削減を可能にする方法はいくつもあります。

向き不向きもありますから、いろいろな方法を試し、ご自分が長く続けられると思えることに取り組んでください。

きっと貯金を増やしていけると思います。

<参考:相談者プロフィール>

家族構成

夫(38歳 会社員)妻(37歳 会社員)結婚7年目

長女(5歳 保育園)

収入

夫の手取り月収:約33.5万円

年間ボーナス:手取り約100万円(年収630万円)

妻の手取り月収:約21.7万円

年間ボーナス:手取り約44万円(年収380万円)

貯金額:150万円

横山光昭(よこやま・みつあき)

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家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。これまでの相談件数は23,000件を突破。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は60万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計330万部となる。

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横山光昭

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