都内初、港区が区立中学の修学旅行先を海外に 自己負担は7万円程度

都内初、港区が区立中学の修学旅行先を海外に 自己負担は7万円程度

  • 毎日新聞
  • 更新日:2023/09/19
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東京都港区

東京都港区は2024年度から、全ての区立中学3年生の修学旅行の行き先を海外にすることを決めた。現地の人との交流や異文化体験を通して、海外で活躍する人材を育成するのが目的。区によると、全ての公立中学校の修学旅行を海外で実施する自治体は都内初で、全国的にも珍しいという。【加藤佑輔】

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24年度は区立中の3年生約760人を対象に、6~9月ごろ、3泊5日の日程でシンガポールを訪れる予定。日本との時差が小さく、治安も安定しているなどの理由から選んだ。同行する教員の旅費や事前調査費を含めて約5億1270万円かかる見込みで、9月定例区議会に提出の補正予算案に盛り込んだ。現在の修学旅行は、約7万円の自己負担で京都・奈良に行っているが、24年度以降も負担は同額程度に抑え、超過分は区が補塡(ほてん)する。

区内には約80カ国の大使館が集まり、外国人が人口の約8%を占める。こうした背景から、区は区立小1年から外国文化を英語で学ぶ「国際科」の授業をするなど国際社会で活躍する人材の育成に力を入れている。

海外での修学旅行の実施について区の担当者は「区で培った英語でのコミュニケーション能力を発揮する場としてほしい。多感な時期に異文化に触れ、地球規模で物事を考える広い視野を育んでもらいたい」と話している。

毎日新聞

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