1票の格差、深い議論を/政界引退 大島衆院議長に聞く

1票の格差、深い議論を/政界引退 大島衆院議長に聞く

  • Web東奥|東奥日報社
  • 更新日:2021/10/14
No image

「1票の格差」是正について語る大島衆院議長=13日、東京・永田町の衆院議長公邸

今任期限りでの政界引退を表明した大島理森衆院議長(75)が13日、東京の衆院議長公邸で東奥日報など地元報道機関の取材に応じた。大島氏は衆院選挙制度改革を巡る「1票の格差」是正について、憲法が定める「1票は平等」を基本としつつも「地方の代表という点を加味するような選挙制度もあっていい。総合的な議論が必要だろう」と述べ、国会での議論深化を求めた。

議長就任後の2016年に「1票の格差」是正に取り組んだ大島氏は、20年国勢調査の速報値を受けた今衆院選後の区割り見直しについて「法律に基づきやらなければならないが、1票は平等という大原則だけで国民の代表を決めていいのか、といった議論を大いにしていいのでは」と指摘。

参院でも隣接県を1選挙区とする「合区」の是非に関する議論があるとし、「人口減少が進めば地域を代表する(国会議員の)人数の偏重が起きうる。これにどう結論を出すのかも、議論してほしい」と述べた。

今後については「政治の舞台からは降りるが、政治空間の中にいて、学ぶ。その上で発言したり、若い方々の相談相手になったり、郷土進展に貢献したい」と語り、後に続く政治家らを支援する姿勢を示した。

八戸市出身の大島氏は1983年衆院選で初当選し連続12期。文相や農相、自民党国対委員長、幹事長、副総裁などを歴任し2015年から衆院議長。在任日数は14日で2336日となり歴代最長。

▼一問一答/内閣退陣 政治の怖さ実感

大島議長のこのほかの発言要旨は次の通り。

-衆院は14日解散の見通し。今の思いは。

「十分働かせていただいた。郷土、国民のため、非力ながら自分なりに毎日、全力を尽くしてきた」

-印象深い出来事は。

「2度の野党経験。また第2次海部内閣(1990年~)では官房副長官として仕事し、衆院を解散できず海部内閣が退陣した現場にいて、政治の怖さ、政治運営の在り方を実感した。1票の格差と定数是正や、天皇陛下(現上皇さま)のご退位に向き合い国民の合意形成に努力したことも大きかった」

-地方政治が今後、求められるものは。

「郷土の新たな豊かさづくりの方向性を打ち出すため、地方議会は知恵をつくる場、知恵袋としての役割を持つことが大事。女性や若者も参加するようになれば議会活性化につながる」

-政治が国民の信頼を得るには何が必要か。

「政治家は権力を国民から預からせてもらっているのであり、責任と倫理観をもって権力を運営しているか自問自答するべきだ。その上で、立法府と内閣は緊張感ある関係であり、内閣は適正・的確な情報を国会に提示する責務があると心してほしい」

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加