夏井いつき「俳句上達のカギは季語の見つ方!『歳時記』で知識を学んだら〈季語の現場〉で五感を使い、実感することが大切」

夏井いつき「俳句上達のカギは季語の見つ方!『歳時記』で知識を学んだら〈季語の現場〉で五感を使い、実感することが大切」

  • 婦人公論.jp
  • 更新日:2022/06/23
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俳句を始めてみたい人、ちょっと経験のある人にお送りするスペシャル企画です。人気の俳人・夏井いつきさんが講師となり、作句のコツを伝授。これを読めば、すぐ一句詠みたくなること請け合いです(構成=篠藤ゆり イラスト=霜田あゆ美)

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上達するための必携アイテム

俳句の「季語」は、『歳時記』に季節ごとに分類され、解説や例句も掲載されています。季語は、季節の伝統行事や自然現象、食べ物、生活習慣、動物、植物など、バラエティに富んでいて、初心者は『歳時記』をめくるだけで、「へえ~」「こんな言葉も季語なのか」と楽しくなるはず。最近はネットでも季語が調べられますが、玉石混淆。やはり俳句に取り組むからには、手元に1冊、『歳時記』を持っていてほしいですね。

『歳時記』なら、自分の調べた季語の周辺に他の季語もたくさん載っているので、さまざまな季語に出合えます。また、あたりまえの自然現象や身近な動植物が季語だったり、美しい名前がついていたりと、好奇心がおおいに刺激されるはずです。

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《季語の現場》で実感を

『歳時記』と仲良くなり、「これが季語なんだ」とわかった段階では、まだそれは脳の知識でしかありません。生活の中で、その季語と出合ったときに初めて実感が生まれます。これを《季語の現場》と言います。

たとえば「春霞」を目の当たりにしたときも、それまで単なる気象用語だと思っていたのに、「わぁ~、季語と遭遇している!」という感動が生まれます。そして、春霞というのはこんな色合いで、時間の経過でこう変化していくのか、と身体で感じるようになるのです。

《季語の現場》で、実際に目で見て、音があれば聞く、匂いがあれば嗅ぐ、触れられるものなら触る。五感情報として季語を自分の身体に入れる、その積み重ねが大事なのです。私もいまだに、「この季語にはこんな表情があったのだ」と新鮮に感じます。

◆夏の季語の例(5月中旬~6月中旬)=夏めく/薫風/更衣/田植/新茶/蜥蜴/時鳥/鮎/葉桜/薔薇/バナナ

いざ実践!

『歳時記』を見ながら、気になった「季語」を書いてみましょう

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参考資料◎『2022年版 夏井いつきの365日季語手帖』(レゾンクリエイト)

夏井いつき

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