
「スクランブルベップ」で宿泊客に鉄輪地区を案内する杉乃井ホテルの従業員=別府市井田
【別府】「別府温泉 杉乃井ホテル」(別府市観海寺)は宿泊客が湯巡りや街歩きなど鉄輪温泉を手ぶらで楽しむ「ゆけむりフュージョントリップin鉄輪」を17~21日の5日間限定で試験的に実施した。
ホテルを運営するオリックスグループ(東京都)は各地の旅館やホテルなど21施設で、地域の企業や大学などと連携し新たな観光資源の発掘や創出を目指す「地域共創プロジェクト」を昨年から始めた。本企画も同プロジェクトの一環。
湯煙が立ち上る鉄輪地区の風情ある雰囲気と、リゾート感あふれる杉乃井ホテルとのギャップを楽しんでもらおうと取り組んだ。5日間で27組65人が企画を体験した。
手ぶらの宿泊客は、拠点となる同地区のチャレンジショップ「スクランブルベップ」へ。オリジナル手ぬぐいや木おけ、シャンプーなどの「鉄輪体験キット」を受け取ると、ホテル従業員のお薦めスポット満載のオリジナル地図を頼りに街歩き。鉄輪むし湯やすじ湯などを訪れた。ホテル内の雰囲気とはひと味違った鉄輪温泉をのんびりと味わっていた。
杉乃井ホテルの担当者は「鉄輪地区は湯治場ならではのローカル感が漂う。この企画を通して、鉄輪の魅力を再発見してもらえたならうれしい」と話した。
今後、同企画のレギュラープラン化を進めるという。