【地名ケンミン性の秘密】沖縄は「オキ(沖)」「ナバ(漁場)」など海の言葉でいっぱい!!️《47都道府県「地名の謎」》

【地名ケンミン性の秘密】沖縄は「オキ(沖)」「ナバ(漁場)」など海の言葉でいっぱい!!️《47都道府県「地名の謎」》

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  • 更新日:2020/10/17

日本の地名は世界でも稀に見るほどバリエーションが豊富。
地名の由来を探ると、多様な地形、自然を愛でる表現性、ふるさとを思う民俗性など、この国の原点が見えてくる。
読者のみなさんの故郷はどちらですか? 地名は・・・?
日本人ならなぜか初対面でも話が弾む出身地・県民性・そして地名雑学‼️
ようこそ! 地名の奥深い世界へ‼️
今日はみなさんとともに南の海、沖縄へ。

■「バル」「イリ」など方言が特徴

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伊良部の由来と目される「エラブウミヘビ」。沖縄本島南部の久高島や奄美諸島の沖永良部島で獲れる。

《沖縄県の由来》

沖縄固有の言葉が語源となった
「琉球」という旧国名は中国側がつけたものだが、「沖縄」は沖縄固有の言葉に基づいた地名で、民俗学者の伊波普猷(いは・ふゆう:1876-1947)によると「沖合の漁場」を意味する「オキ(沖)」と「ナバ(漁場)」に由来する。日本の文献で最初にみられるのは、宝亀10年(779年)に記された『唐大和上東征伝』で、ここに登場する「 阿児奈波島(あこなはじま)」が「沖縄」とされる。『平家物語』には、俊寛らが鬼界ヶ島に流される場面に「ゑらぶ、おきなは、きかいが嶋といへり」とあり、その地名が確認できる。

《地名の由来》

◉糸満(いとまん)
魚の獲れる場所「魚」を意味する「イヲ」「ウオ」という言葉が「イト(糸)」に転訛したところに、「市(場)」を意味する「マン(満)」がついた地名で「魚市場」や「魚の獲れる場所」といった意味を由来とした地名と考えられる。

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大漁旗がはためく沖縄一の漁港・糸満港。旧暦の5月4日にはハーレーという祭りが開催。提供/糸満市

◉伊良部(いらぶ)海蛇に由来する地名か
沖縄料理の貴重な食材として古くから珍重されていた「エラブウミヘビ」は「イラブー」とも呼ばれるが、この海蛇に由来する地名と推測される。出雲地方でみられるものと似た海蛇信仰が当地にもあった可能性も。

◉浦添(うらそえ)「浦襲い」が語源
「津々浦々を支配する」という意味の「うらおそい(浦襲い)」という言葉が語源とされる。これが転じ「うらしい」となり、「浦添」の字が当てられた。琉球王朝が各地を支配した歴史的経緯によるものと考えられる。

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初代琉球国王とされる舜しゅん天てん王おうの時代に創建されたと伝わる浦添城跡。

◉うるま 漢字にすると宇流麻
「砂地の土地(島)」という意味のほか、「ウル(サンゴ)マ(島)」という古い沖縄方言に由来した「サンゴの島」を意味する地名と考えられる。「琉球」と並ぶ沖縄の雅名とされており、「宇流麻」の字が当てられる。

◉名護(なご)穏やかな海から連想
沖縄の言葉で「ナグゥ」は「和む」を意味するとされ、波が穏やかで和むところに由来した地名とされる。また、名護市西南部に広がる名護湾が、波が静かで穏やかであることから、「凪(なぎ)」が転じた地名という説も。

◉与那原(よなばる)沖縄方言ではユナバル
沖縄最古の古謡集『おもろさうし』のなかに「よなはる」や「よなはばま」の名で登場する。「砂地の海岸」という意味を由来とする説のほか、先史時代に海岸地であった場所に由来した地名という説も存在する。

■沖縄方言の特徴

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方言では「イリムティ」と呼ばれる西表島。日本では珍しい熱帯雨林のジャングルがある。

北にあるのにニシハラ? 方言由来のユニークな地名
沖縄方言では「城」を「グスク」と読むが、近年の市町村合併の影響により「グスク」と読まれる地名は失われつつある。また、太陽が西の海に入ることを「イリ」ということから名づけられたのが「西表島」。しかし、方角の「北」を「ニシ」というため、北にあるのに「ニシハラ」で、「西原」と表記されたまぎらわしい地名も存在する。

(2020年一個人5月号から

谷川 彰英

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