ルイボスティーと脱カップ麺と新たな恋で約40キロ減!? 作家・爪切男さんがエッセイ連載「午前三時の化粧水」で明かしたダイエットの秘訣

ルイボスティーと脱カップ麺と新たな恋で約40キロ減!? 作家・爪切男さんがエッセイ連載「午前三時の化粧水」で明かしたダイエットの秘訣

  • よみタイ
  • 更新日:2023/03/19

ルイボスティーと脱カップ麺と新たな恋で約40キロ減!? 作家・爪切男さんがエッセイ連載「午前三時の化粧水」で明かしたダイエットの秘訣

ドラマ化もされた『死にたい夜にかぎって』で鮮烈デビューを果たした作家の爪切男さん。
『クラスメイトの女子、全員好きでした』をふくむ3か月連続エッセイ刊行など、作家としての夢をかなえた爪さんに突如芽生えた思い。

それは、「いい感じのおじさん」になりたいということ。「午前三時の化粧水」は、ひょんなことから健康と美容に目覚めた著者が、「いい感じのおじさん」を目指して奮闘する日々を綴るエッセイ連載です。

いい感じのおじさん化計画を遂行し、40キロ近いダイエットに成功した著者の爪さん。今回は、爪さんのダイエットを成功に導くキーとなった出会いや出来事を紹介しながら、これまでのストーリーを振り返ります。

痩せたいと思いつつなかなか生活を変えられない、ダイエットが長続きしない、自分をどうしても好きになれない……。そんな悩みを抱える人の背中をそっと押してくれるエピソードです。

(構成/よみタイ編集部)

ルイボスティーに出会い、炭酸飲料に別れを告げる

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イラスト/山田参助

近所の子供たちから「太っちょゴブリン」と呼ばれていることに気づき、美容と健康に興味を持ち始めた著者。

「第4回 さよなら炭酸飲料」では、食生活にまつわる驚愕の事実が明らかに。
手始めにレコーディングダイエットにトライし、口にしたものを記録してみたところ、深刻な野菜不足はもとより、1日に3~5リットル近い炭酸飲料を飲んでいることがわかったのです。

糖分の過剰摂取により、120キロ近くまでまん丸と膨れ上がった〝球〟のごとき我が身体。家から徒歩三分のコンビニに行くだけで、汗はダクダク、膝はガクガク、その鼻息の荒さゆえ、友人には「お前と一緒に歩いているとブルドッグと散歩しているみたいだ」とまで言われる始末。ここらで炭酸飲料と適度な距離を置かねば、生命の危機を迎えるやもしれない。

そんな危機感を抱いていた時に訪れた高田馬場のスナックで、ママにおすすめのドリンクをリクエストしたところ、茶色の液体が差し出され……。

「ねぇ、これ……なんて飲み物?」「え? ただのルイボスティーだよ。南アフリカのお茶だっけかね」「ル……ルイ……ルイボスティー?」「ん? どうしたの?」「今まで飲んできたお茶の中で一番美味い!」 私とルイボスティーの大恋愛は、場末の小汚いスナックから始まった。 さよなら炭酸飲料、こんにちはルイボスティー。

こうしてマイボトルにルイボスティーを入れて持ち歩くように。
本連載ファンには、もはやお馴染みのアイテムになりました。
「この連載をきっかけにルイボスティーを飲み始めました」という読者もいるほど。

痩せて恋人ができる!そして同棲生活スタート

厳しい食事制限をすることなく、毎日大量に摂取していた炭酸飲料をルイボスティーに変えただけで、周囲が驚くほどみるみる痩せていき、1年間で約30kのダイエットに成功した著者。

「第11回 恋する太っちょゴブリン、新しい冒険の旅に出る」では、恋人ができたことを報告。

久しぶりに彼女ができたことで、私にも心境の変化があった。 自分のためにではなく、大切な人のためにもう少しだけマシな男になりたい。もうちょっとだけ可愛くなりたい。この人と少しでも長く一緒にいられるように健康になりたい。 今のままの私を肯定し、受け止めてもらうのではなく、変わっていく私を傍で見守っていてほしい。

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【Before(左)】130キロに迫る勢いだったころ。【After】95キロ前後まで痩せたころ。

恋人との関係はトントン拍子に進んでいき、「第13回 カップ麺中毒の男、自炊はじめました」では、同棲生活がスタート。

恋人の意向により、〝お口の恋人〟というほどかけがえのない存在だったカップ麺は禁止に。
話し合いの末料理担当となった恋人は、極端に偏食な著者のために日々奮闘してくれます。

仕事で疲れているはずなのに、帰宅してすぐに恋人は料理の仕込みを始める。私の苦手な食材を細かく切り刻み、原型がわからないぐらいの大きさにして料理に加えるというひと手間をかけてくれる。 栄養のこともしっかり考え、野菜、肉、魚、デザートをバランス良くメニューに加えている。私好みのちょっと甘めの味付けもありがたい。そして何より、彼女の料理はどれもほっぺたが落ちそうになるぐらい美味しい。

著者は、自分も彼女のために何かしてあげたいという衝動にかられ、卵焼き作りに挑戦して……。

二人の愛と優しさが溢れる第11回は、「何度読んでも泣ける」「自分を認めて支えてくれる人の大切さを感じる」「感動した」など連載中もっとも大きな反響を呼んだエピソードとなっています。

背徳グルメで20kgのリバウンド。しかし……

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イラスト/山田参助

炭酸飲料とカップ麺を禁止したことに加え、同棲中の恋人の手料理のおかげで、一時期は130㎏近くまであった体重が、80㎏台にまで減量していた著者。

ところが、恋人の目を盗んで甘い缶コーヒーや「からあげクン」を買い食いする「背徳グルメ」にハマり、あっという間に20kgのリバウンド。

「第16回 リバウンドおじさん、街を駆ける(ただしシェアサイクリングで)」では、「ダイエットと気晴らしの両方を兼ねて軽い運動でもはじめてみよう」と、シェアサイクリングをはじめ、ダイエット生活を仕切り直します。

「はたして電動自転車で運動になるのか?」という問いには「わからない」としか私には答えられない。ただ、電動自転車の力を借りれば、しばらくの間は愛のままにわがままにサイクリングを楽しめそうな気がしている。 四十半ばを迎える太っちょおじさんのこれからの人生における大切なこと、それは「結果」ではなく「継続」だと思う。効果があるかどうかはわからないけれど続けられそうなことがある。少なくとも私の人生には「化粧水」と「ルイボスティー」と「電動自転車」がある。それって結構贅沢な幸せなんじゃないか。

果たしてダイエットの、そして美容と健康の行方は……?
今後の展開にご注目ください!

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爪さんが自分の体やパートナーと真摯に向き合い、時にはトラウマを乗り越えながら、生活改善に挑む様子に、「勇気づけられた」「頑張って生きようと思える」「泣ける」など、共感や応援の声が増え続けている本連載。

連載未読の方は、ぜひ1話からお楽しみください!
爪切男さんのエッセイ連載「午前三時の化粧水」は毎月第2・4日曜日に更新中です。

よみタイ編集部

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