大器グレートマジシャンにスタッフも驚愕「どこまで強くなるのか」

大器グレートマジシャンにスタッフも驚愕「どこまで強くなるのか」

  • Sportiva
  • 更新日:2021/02/21

2021年クラシック候補たち
第8回:グレートマジシャン

重賞参戦はないものの、現在2戦2勝の若駒が3歳牡馬戦線にあって脚光を浴びている。

◆フェブラリーSで狙える「穴馬3頭」

美浦トレセンの宮田敬介厩舎に所属するグレートマジシャン(牡3歳/父ディープインパクト)である。

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無傷の2連勝でクラシック候補に名乗りを挙げたグレートマジシャン

同馬の母はドイツのGIを2勝しているナイトマジック。その血統背景から彼女の産駒たちはこれまでも、大舞台での活躍が期待されてデビュー前から注目されたが、なかなか結果を出すことができなかった。

しかし、グレートマジシャンはデビュー2連勝。その2戦で、クラシックを意識させる走りを披露してきた。

デビュー戦は昨秋の2歳新馬(11月1日/東京・芝1800m)。道中2番手を追走し、直線に入ってライバルとの叩き合いをアタマ差制して初陣を飾った。

圧巻だったのは、2戦目の1勝クラス・セントポーリア賞(1月31日/東京・芝1800m)。スタートでつまずいて1馬身ほど出遅れてしまうが、後方から落ち着いたレースぶりを見せて、最後の直線で豪快な末脚を繰り出して2連勝を決めた。

ギアを入れた瞬間、一気に馬群をのみ込んだ豪脚がとにかくすごかった。ムチを使わずに悠々と先頭に立って、最後は後続を2馬身半突き放した。上がりタイム33秒3。他馬とはコンマ9秒から1秒以上の差をつけて、次元の違いを見せつけた。

この走りによって、一段と注目度が増したグレートマジシャン。身近にいる厩舎スタッフは、同馬についてどう見ているのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「スタッフによると、体質的にはまだ弱いところがあるんだとか。デビュー戦の前は調教を重ねると血流が悪くなったり、2戦目の際にはソエ気味だったりと、いろいろと不安を抱えているみたいです。それでいて、2戦ともあっさりと勝利。『完成したら、どこまで強くなるのか』と驚いたようですね」

5月7日の遅生まれゆえ、いまだ成長途上の段階。ここからさらなる"進化"が見込めることを思えば、スタッフが驚くのも無理はない。

今後については、GIII毎日杯(3月27日/阪神・芝1800m)から、GI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)はスキップして、GI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)を目指す予定だという。陣営が決めたこのローテについて、先述のトラックマンはこう説明する。

「やはり、まだ完成前の馬ですから、陣営は『じっくりいきたい』とのこと。むしろ、無理に皐月賞を狙わないところに期待の大きさが表われているのではないでしょうか。

なお、兄・姉の走りから、スタッフは長くいい脚を使うタイプと見ていたものの、前走の瞬発力はうれしい誤算だった様子。ますますこの馬への期待が高まっています」

今春のクラシックに向けては、ダービー一本で勝負をかけるグレートマジシャン。この馬が仕掛ける"マジック"は大舞台で成功するのか、必見である。

河合力●文 text by Kawai Chikara

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