[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は21日、インフレが今後1、2年の重要な課題との認識を示した。メルボルンで開かれたパネルディスカッションで述べた。
インフレは全て供給面の課題により引き起こされているという認識があるが、需要動向もインフレを左右すると説明した。
「供給ショックが続けば誰もがインフレ高止まりを予想するようになり、インフレ期待が変化すれば問題になる」と指摘した。
金融政策は既に制約的段階にあり、消費を抑制するように機能しているが、金利が人々に与える影響は高齢者や住宅ローンを抱えている人などによって異なると述べた。
過去最高水準に達している移民流入は、国内のインフラや住宅分野の重荷になっているが、最終的に経済に恩恵をもたらすと述べた。