【ファッションとサステイナビリティー】ヒューマンフォーラム岩崎仁志社長 京都市で古着の回収&循環を推進

【ファッションとサステイナビリティー】ヒューマンフォーラム岩崎仁志社長 京都市で古着の回収&循環を推進

  • 繊研plus
  • 更新日:2023/01/25

「スピンズ」などを運営するヒューマンフォーラム(京都市)は、22年夏から京都で古着の回収と再循環のイベント「循環フェス」を開始。9月からは京都市で使用済み衣服の回収&循環プロジェクト「RELEASE⇔CATCH」(リリース・キャッチ)を中心メンバーとして始動した。今後は回収した服のリユース、リサイクルを、パートナーも広げながら発展させたい考えだ。

循環フェスとリリース・キャッチは元々同時に立ち上げる予定でした。ともに主催する京都信用金庫の榊田隆之理事長と古着の回収を計画していたところ、以前SDGs(持続可能な開発目標)の勉強会に参加して知り合ったサーキュラーエコノミー研究家の安居昭博さんが、京都市や梅小路まちづくりラボの方々と話す機会を作ってくれ、両者に共催や協賛してもらえることになりました。

先行した循環フェスは22年11月に2回目を梅小路公園で開催。不要になった洋服の回収と、リリース・キャッチで回収された古着を一人3点まで無料で持ち帰れる再循環のコーナーを設けています。回収、再循環どちらも想定以上の結果になっています。

服の買いすぎ、作り過ぎ、捨てすぎは、消費者や企業だけの責任ではなく、社会課題です。なるべく地域の多くの人を巻き込んで課題に向き合いたいと考え、大学生にもイベント制作実行委員会として加わってもらうなどしました。

リユースにまつわる様々な人たちとトークショーを実施するほか、出店者も集め、地域も盛り上げられるようなイベントを目指しています。次回は23年5月ごろに同公園で予定。その際は学生主体のコンテンツもプラスできれば、とイメージしています。今後は循環をテーマに、服以外のいろんなジャンルも集めたプラットフォームに育ってもいいですし、SCや京都以外のところで開催する可能性もあるかもしれません。

リリース・キャッチは複数の企業が連携したプロジェクトで、京都市内で、家庭で不要になった衣服を循環するプラットフォームの創出を目指しています。現在は回収ボックスの設置場所が140拠点ほど、月間約1トンの回収量になっています。回収拠点は2月に200近くになる見通しで、エシカル教育にもつながる学校関係に声掛けしましたし、これからソーシャル企業認証制度に認定された企業にも声をかけていきます。

これからは回収から先のことをもっと考えていかなければなりません。基本的にリユースで提案するのが環境にも良いと考えています。循環フェスのほか、アイテムごとに一定量が揃って店頭が作りやすくなれば、スピンズの店頭にも出していく予定です。ただ、回収したものが子供服やきものだと、もっと適切な店があるはずです。回収した服をリサイクルする場合についても、協力パートナーが必要で、どこか良いところと取り組めれば、と考えています。

古着は元々エシカルでありながら、低価格でも楽しめるのが魅力です。当社は、古着を回収して次の人も楽しんでもらえるような仕組みをきちんと設計したいと考え新しい挑戦に踏み出しました。

ファッションとサステイナビリティー トップへ

(繊研新聞本紙23年1月25日付)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加