
スマホを断食しないと映えない「スマホ断食サワー」 <画像をもっとみる>
5月25日(木)に、東京・渋谷にオープンした「渋谷ネオ焼肉・ホルモン ふたご(以下、ネオ焼肉ふたご)」の“スマホを断食しないとSNS映えしない”メニュー「スマホ断食サワー」がユニークな発想として注目を集めている。なぜ、スマホで映え写真を撮影することが主流となった時代に、あえてZ世代が多く行き交う渋谷で“スマホ断食”にこだわったのか? 今回クランクイン!トレンドはレセプションに参加し、本メニューの企画担当者に開発秘話を聞いてみた。
■スマホありきで映えるドリンク
今回登場する「スマホ断食サワー」は、半分かけたグラスの底にスマホを入れることで自立する「スマホ断食グラス」を使用したサワー。ドリンクはレモンサワーまたはレモネードスカッシュが選べ、中にはブルーのゼリーと魚のグミが入っている。そして、スマホのライトをつけることでゼリーとグミが光り輝き、まるで水族館のような映える見た目が完成する仕組みだ。
新感覚のドリンクにワクワクしながらスマホのライトをつけてみると、まさに水族館のような光景が広がり感動! しかし、スマホをグラスの下に置いているので撮影ができない…。自分のスマホにせっかくの映え光景を収められないもどかしさはあるが、「さっそくスマホ断食してる!」と実感できる「スマホ断食サワー」の効果は絶大だった。
そもそも、なぜ「スマホ断食サワー」が誕生したのか? 企画担当者に話を聞いたところ、「ネオ焼肉ふたご」を作るにあたって結成されたZ世代の社員を中心としたメンバーへのアンケートと、実際に接客して気づいた利用者とのコミュニケーション不足が今回の開発につながったという。
今回の「スマホ断食サワー」の実現に、どのような試行錯誤が重ねられたのだろう?
■半年かけて製作
企画担当者に「スマホ断食サワー」の開発経緯を聞くと、「焼肉ふたご」ではスタッフが肉を焼いてくれるが、その際に食べながらスマホを見ている人が多いため上手くコミュニケーションが取れないことがあったと明かした。実際、スタッフにも食事中のスマホ使用率について聞くと3人に1人から「気になっている」という意見が多かったという。
そこで思いついたのが「スマホ断食サワー」。「じゃあどうやったらスマホを置いてもらえるだろう?っていう話になり、映えるんだけどスマホを置く、映えてるんだけど写真を撮れないみたいな、そういうのが面白いんじゃないかと思ってできました」。
しかし特殊な形のグラスは製作までの苦労が多かったそうで、実際に5軒以上もの工房に断られ、完成まで半年かかったという。企画担当者に「スマホ断食サワー」が無地に商品化した際の感想を聞くと、「めっちゃ感動しました」と満面の笑みで思いを明かしてくれた。
今後Z世代を中心に人気が出そうな「スマホ断食サワー」だが、グラス1つに1万2000円ほどの製作費がかかるそう。スタッフに「スマホ断食サワー」を注文した際の注意点を聞くと、「酔っ払い過ぎない!」そして「(グラスを置くときは)ちゃんと見て置くように!」と力強く語っていた。
ちなみに、食事中にスマホを使用すると、スタッフのみっき~さんからホイッスルの注意が入る可能性が。「スマホ断食サワー」を注文した際は、スマホの使用をグッと我慢して、おいしい料理の味に集中するのが良さそうだ。
【「渋谷ネオ焼肉・ホルモン ふたご」概要】
オープン日:5月25日(木)
クランクイン!トレンド