ヤクルト歳内1603日ぶり1軍登板「ほっとした」

ヤクルト歳内1603日ぶり1軍登板「ほっとした」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/09/16
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ヤクルト対DeNA 4回表DeNAの攻撃を無失点に抑えたヤクルト先発の歳内(左)は山田哲とグラブタッチ(撮影・垰建太)

<ヤクルト3-2DeNA>◇16日◇神宮

歳内宏明投手が「ヤクルト歳内」になって、1603日ぶりに1軍マウンドに帰ってきた。1点勝ち越しを許した5回2死満塁。神宮のスタンドから声援代わりの拍手が背中を押す。中軸は球1つ分高く浮けば痛打される。勝負球のフォークを2球続けた3球目。外角低めへの直球でDeNA宮崎を二ゴロに打ち取った。「今出せる最大限をと思って必死で投げました。正直ほっとしています」。

渾身(こんしん)の84球。四国IL・香川から6日に加入し、わずか10日でのカムバック。前日15日、青木から「思い切って楽しんで投げろ」と励まされた。とは言っても緊張した。1回。まだ10球も投げていないのに首は汗でびっしょりだった。毎回走者を背負いながら8安打2失点と踏ん張った。

阪神時代は右肩の故障に苦しんだ。独立リーグは専用の球場もない。河川敷を走り、公園でキャッチボールした。先発転向にあたり、長い回を投げるためにフォーク以外の割合を増やした。道のりが険しかったからこそ強く思う。「またこのNPBのマウンドで投げさせてもらえた。本当に感謝でいっぱいです」。

コロナ禍で妻子を香川に残し、単身赴任。家族はもちろん、伊藤隼ら阪神時代の仲間も復帰を祝ってくれた。初登板は復活への第一歩。「もちろん投げるからには、次は僕が勝てるようにもしたいです」。過去2勝はいずれも救援。第2章は自身初の先発勝利を紡ぐ。【鎌田良美】

◆歳内宏明(さいうち・ひろあき)1993年(平5)7月19日、兵庫県尼崎市生まれ。聖光学院(福島)では10年夏の甲子園で8強。11年夏は2試合で30奪三振。11年ドラフト2位で阪神入団。12年9月2日広島戦でプロ初登板。14年7月30日ヤクルト戦で初勝利。右肩の故障もあり17年オフに育成契約。18年7月に支配下復帰も、19年オフに自由契約。阪神では実働5年で57試合登板、2勝4敗、防御率4・15。同年12月に四国IL・香川入団。今季は5勝0敗3完封、防御率0・42の“歳内無双”と称される活躍で、9月6日にヤクルトと契約。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。

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