
私が小学校だった頃は昭和の時代。その頃は給食を残さず全部食べないと、午後の5時間目、6時間目まで机の上に給食を置かれたままで、食べるまで家に帰してもらえませんでした。
私は牛乳が大の苦手だったのですが、赤い油性マジックで担任が牛乳瓶に線を引き「ここまで飲まないと許しません」と叱られていました。
今、そんなことをしたら体罰に当たるとされてしまいニュースになってしまいますので、そこまでしている学校はありません。
子どもが給食で苦労しないように『一人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお伝えします。
苦手なおかずもでる
さて、学校給食、好みのものが出るとは限りません。あまり食べつけない小松菜の煮びたしやヒジキの煮物、切り干し大根、魚などもよくメニューとして登場します。
3歳で幼稚園に入園したての頃はママと離れている時間の中のランチタイム、「好みのものを入れ、食べきれる少量のお弁当を作るように」と園側からむしろ言われます。
けれども年中、年長と進んでいくうちに苦手な食材も少しは入れるようにしましょう。
家では「これ嫌い、食べない」と我儘を言っていても、保育者から「残さないで食べようね」と言われたり、周りのお友達が食べているのに釣られてペロリと完食できたりすることも多いですよ。
制限時間は20分
小学校の給食時間はだいたい20分、長くても30分以内です。家での食事をダラダラと遊び食べさせ1時間くらいかける習慣が付いていると入学後、子どもが苦労します。
家庭での食事中は食べることに集中できるように、途中で席を立ちたくならない環境、例えば玩具が見えない位置に座らせる、テレビ、パソコンは消すなどの工夫をしましょう。
また学校では配膳、下膳も子どもたちがやります。これを機に家でもテーブルセッテングや食べた食器を片づける習慣をつけるとよいかもしれません。
学校に伝えておく
食物アレルギーについては誤食事故もあり、命に関わることですので細心の注意を払って対応してくれます。けれども食べる量や好き嫌いについては個別対応まではしてくれません。
一人一人体格が違うように食べる量も大食漢の子もいれば小食の子もいます。子ども自身が食べきれる量をバイキング形式で取らせる学校も増えてきました。(今はコロナ感染防止のため中止してますが)
しかし、みんな同じ量だけ配膳されるところもまだまだあります。
そこで、どうしてもこれだけは絶対に食べられないものがある、食べる量が少ない場合は、入学前に担任に伝えておきましょう。
“給食が食べられない”というのは結構子どもにはストレスで、毎回毎回残してしまい周りに後れをとることで、これが劣等感につながり登校しぶりつながってしまうこともあります。
最初から食べきれる量を出してもらうことによりそれも解決しますね。
幼稚園でお弁当しか体験してこなかった子にとっては給食は大きな環境変化です。毎回のランチが苦痛にならないように工夫しましょう。
(ハピママ*)