
広島先発の九里亜蓮(撮影・沢野貴信)
(オープン戦、広島5―5オリックス、19日、マツダ)開幕ローテ入りを決めている広島・九里亜蓮投手(31)が先発し志願して111球を投げ7回3安打1失点にまとめた。
「公式戦を想定して球数をしっかりと投げたかった。6回終わった時点で90球だったので(コーチに)『もう1イニング行かせてください』と言いました。ストライク先行で粘り強くゼロでいけた」
本番モードで臨み、一回にいきなり野口への1球目の直球が甘く入り右中間へ先制ソロを浴びたが、二回以降は多彩な変化球で相手打線に的を絞らせず追加点を許さなかった。三回は連打と暴投で1死一、三塁のピンチを招いたが無失点にしのぎ、四回以降は無安打に抑えた。
「投球フォームの正確性や力を込めたときの球筋がズレている。(修正できるように)やっていかないといけない」
この日を含めオープン戦3試合に登板し計12回9被安打2失点と調子を上げてきた。昨季は6勝どまりだったが、2021年には13勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得した実力者。1試合の登板を挟み、マツダ開幕となる4月4日の阪神初戦に向かう。