「政治介入」に翻弄 U20W杯初出場のイスラエル―サッカー

「政治介入」に翻弄 U20W杯初出場のイスラエル―サッカー

  • 時事通信社
  • 更新日:2023/05/27
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1次リーグのセネガル戦前のイスラエル代表=24日、アルゼンチン・ラプラタ(AFP時事)

【ブエノスアイレス時事】U20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会で、日本が27日(日本時間28日)に対戦するイスラエルは今回が初出場だ。同国の出場を巡り、当初開催が予定されていたインドネシアでは外交関係がないと反発が強まって開催国が急きょ変更された。しかし、こうした揺さぶりにも動じず、強豪がひしめく欧州予選を勝ち抜いた実力に磨きをかけ、決戦に挑む。

イスラム教徒が大半のインドネシアはパレスチナの独立を支持し、占領を続けるイスラエルへの反感は根強かった。同国はかつてアラブ諸国の同様の反発により、もともと所属していたアジア・サッカー連盟を除名となった。繰り返されたスポーツへの「政治介入」による開催国の変更。翻弄(ほんろう)されたハイム監督は「残念だ」と戸惑いを見せた。

国内勢中心に編成したチームについて、能力ある選手がそろい「組織として統率されている」と監督は語る。チーム全体がしっかりと機能して、昨年のU19欧州選手権では下馬評を覆して準優勝を果たした。

その時に躍進の立役者とされたMFのグローフ(ザルツブルク)は、所属クラブの事情で今回は招集できなかった。それでも「できれば大会後、可能な限り多くの選手に国外に行ってもらいたい」と選手の飛躍に期待を込める。

第2戦を終えて1分け1敗。指揮官は日本を「動きが止まらず、しかも素早い」と分析。「良い結果を得るために解決策を見いだす必要がある」として、秘策を練って臨む構えだ。

時事通信社

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