50歳で8000万貯めてFIRE目指す30代夫婦「第二子をもうけて住宅を購入しても達成可能?」

50歳で8000万貯めてFIRE目指す30代夫婦「第二子をもうけて住宅を購入しても達成可能?」

  • MONEY PLUS | くらしの経済メディア
  • 更新日:2022/01/17

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、30代半ばのご夫婦。FIREを目指し、運用によって50歳で8,000万円まで増やすことを目標としている相談者。第二子や住宅の購入も希望していますが、現状のプランで達成できるでしょうか? FPの伊藤亮太氏がお答えします。

50歳でFIREしたい、30代共働き夫婦です。現状の家計管理・投資方法で達成可能でしょうか。

現在、生活防衛資金として、年間支出の三年分以上の900万円を現金で保有し、それ以外の貯蓄は全て投資に回しています。投資は、基本的にインデックス投資or高配当or株主優待。NISA年間40万、iDeCo年間14万4,000円は、2人とも限度額いっぱいまで拠出しています。

毎月、生活費以外の余った収入はインデックス投資(米国と全世界)に全てドルコスト平均法で投資しています(現在は約30万/月)。

ボーナスの使い道は基本的に決めていませんが、旅行好きの夫婦なので、国内旅行や海外旅行などに使っていけたらいいかなと思っています。

現在の生活が50歳まで続き、年利4%で運用できたら8,000万円ぐらいまで資産が増えていると仮定して、50歳からはFIREなりサイドFIREなり、悠々自適に過ごせればいいかなと考えています。

現在、子どもは一人ですが、もう一人希望しております。このような計画で、現在資産運用していますが、これを続けていっても良いものでしょう。

住宅ローンはありませんが、今後、新築希望。3,500万のローンを頭金なし、35年で変動金利で借り入れ予定です。退職金は、50歳まで働けば1,000万以上はあると思われます。車は、一台所有。

【相談者プロフィール】
・相談者:男性、34歳、準公務員(給与体系、福利厚生は公務員と一緒)
・配偶者:33歳、給与体系は同じ、現在育休中 ・子ども:1歳
・住居の形態:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額:48万円(相談者30万円ほど、妻20〜23万円)
・年間の世帯の手取りボーナス額:140万円
・毎月の世帯の支出の目安:20万円

【毎月の支出の内訳】
・住居費:6万7,000円
・食費:4万円
・水道光熱費:2万円
・教育費:4万5,000円
・保険料:1万円
・通信費:7,000円
・車両費:1万円(車は一台所有)
・お小遣い:設定していない
・その他:日用品1〜2万円程度

【資産状況】
・毎月生活費以外の収入を全て投資に回している。月約30万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:120万円
・現在の貯金総額(投資分は含まない):900万円
・現在の投資総額:1,000万円
・現在の負債総額:0円

伊藤:ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。

まず、ご相談者様のご希望から察すると、50歳時点で8,000万円ぐらいの資産を構築、その後も年4%ほどで運用することを検討されているのかなと思われます。年320万円ほど増加する分で生活費を賄うようなケースと言えましょうか。現状の生活費から考えれば、FIREは理論上は可能です。とはいえ、二人目のお子さんの教育費なども考慮する必要があります。

2人目の教育費を考慮すると?

仮に現状の教育費と同じぐらいかかると考えると、投資できる資金は月25万円ほどに減少します。仮に年間300万円を投資したとして、年4%で運用することができれば、16年後には6,548万円となります。現状の運用金額1,000万円は16年後に1,873万円、預貯金はほぼ増えないとして900万円のままとすると、9,321万円となります。

もう少し慎重に検討してみましょう。年3%の運用であった場合はどうなるでしょうか。仮に年間300万円を投資したとして、年3%で運用することができれば、16年後には6,047万円となります。現状の運用金額1,000万円は16年後に1,605万円、預貯金はほぼ増えないとして900万円のままとすると、8,552万円となります。

この金額が達成可能であれば、FIREは可能になります。しかしながら、実際には大学等の学費なども考慮する必要があります。もちろん、ボーナスの部分から対応すると言うことであればそれで構いませんが、その分楽しみは減ることにもなります。

最悪のケースも想定してリスクヘッジもしておこう

また、現状の世界経済は年3~4%程度で成長しており、米国もならせば年2~3%程度で成長していることから、年4%の運用も達成可能と言えるものの、必ずしも今後そのような状況が続くという保証はどこにもありません。世界情勢が年々混沌としてきている状況も見込まれることから、積極的に運用していくことが仇となる可能性も残されています。良い面ばかり見るのではなく、最悪のケースも想定しながら対応もしていく方がよろしいかと思います。

現状は株式インデックス投資のみとなっていますが、今後何かあった場合に備えて、金などの貴金属を組み込むとか、外国債券を組み込むことでリスクヘッジに備えるといった方法も検討した方がよろしいかと思います。もしくは、大きく下がったときには追加で買い増しをするといった方法を検討されても良いかもしれません。

「小休止」を入れる、金額を決めてゴールに設定するなどの知恵も

世界は成長すると信じて継続的に運用していくのもよいと思います。なお、一気に上昇した場合などは少し小休止することも視野に入れ、メリハリをつけていくこともよいと思います。そうしたメリハリをつけるのが面倒であるという場合には、毎月継続的に購入していく方法で構いませんが、売り時も検討していくべきです。50歳を一つの区切りとしてゴールにするよりかは、例えば8,000万円~1億円貯まる時期をゴールにすると置き換えていくほうがよいのではないでしょうか。

そして、その後は多少なりとも働かれるのであれば、投資に回す金額を増やすのではなく、貯められる金額は預貯金主体としていく。これも一つのリスクヘッジです。その後の生活費は投資と貯蓄双方から賄っていくなど検討されるとよいでしょう。

FIRE後も何かしら社会と関わるのがオススメ

最後に、ご相談者様にお伺いいたします。なぜFIREを求められますか? FIRE達成後にやりたいことはありますか? 私の周りでFIREを達成した方々は、数か月~1年程度でFIRE生活に飽きて、また仕事に復帰されている方が多いです。

結局のところ、社会に貢献するといった観点は必要であり、ご自身だけが遊んでいる状況はなかなか続かないものです。周囲の目もあります。そのため、何かしらの形で働くことは継続しつつ、FIREも実現していくことがよろしいかと思います。世の中うまくできています。経済的な自立だけではなく、仕事もプライベートも充実させることが本当の幸せなのかもしれませんね。

なお、住宅ローンを組んだ場合であっても、退職金等をもとに返済すると仮定すればFIREは達成可能かと思われます。毎月どの程度返済していくかによって試算が異なるため、今回の試算には入れておりません。ご了承ください。

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(伊藤亮太)

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