
渡辺明棋王(右)に勝利し、最年少6冠となった藤井聡太王将=栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で2023年3月19日午後7時33分(代表撮影)
将棋の第48期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局が19日、栃木県日光市で指され、渡辺明棋王(38)=名人=が挑戦者の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖=に敗れて棋王位を失った。終局後、渡辺棋王は「あまり間を置かずに名人戦があるので、棋王戦を振り返りつつ向かっていきたい」と、藤井王将を挑戦者に迎える名人戦七番勝負に向けた決意を語った。終局後の主なやり取りは次の通り。【丸山進】
「もう少しチャンスあれば」
――棋王戦第4局を振り返って。
◆終盤戦はもうちょっとあった気はするんですけど、もう少し息長く指す手があったか分からない。駒損なのであまり息長く指していいのか、という判断が分からなかったです。
――五番勝負を振り返って。
◆負けてしまった将棋があまりチャンスがなかったので、もう少しチャンスがある将棋にしないと、なかなか結果はついてこないという感じですね。
――棋王11連覇はならなかったが、10連覇した棋王戦を振り返って。
◆長い年月、出場させてもらったので、いろいろ思い出はありますけども。また出場できるようにやっていきたいと思います。
――名人戦に向けて抱負を。
◆あまり間を置かずに、という形になるので、今回の棋王戦を振り返りつつまた向かっていければいいかなと思います。
毎日新聞