
まるでゲームのキャラクターのようにおじさんを紹介している、ユニークなフリーペーパー、「岩代おじさん図鑑」。
制作した岩代観光協会の有野真由美さんが、試作版のモデルとして取り上げたおじさんがいます。
普段、有野さんの隣の席で働く二本松市岩代支所の集落支援員、安斎秀一さんです。
実は有野さん、以前から安斎さんのことを「鬼瓦」みたいだと勝手に感じていたため、試作した冊子に「別名鬼瓦」と記載。
安斎さんの反応を有野さんに聞くと「鬼瓦なんて書いちゃって、叱られるかと思ってドキドキしてたんですけど『遠慮しなくていいんだ』って言ってもらって、遠慮しなくていいんだ!おちょくっていいんだ!っていうそういう気になりました。」とのこと。
おじさんたちの魅力をユニークに伝えたいと思った一方で、失礼な表現にならないか、悩んでいた有野さんは「最初にちょっと慎重にやれとか、こんなこと書くのはまずいぞって言われたらやっぱり萎縮して、お役所的な物にせざるを得なかったと思うんですが、安斎さんが本当に私たちをゆるく見守ってくださっていて。」と話します。
一方、安斎秀一さんは「それは恥ずかしいけどもね、1番最初にモデルだって言われてから、どうなろうともやってみようかと。でもこのおかげで随分今話題も出てますし、その辺は良かったですよね。」と言います。
図鑑で紹介されているうちの一人、建築会社で働く渡辺好克さんも反響に驚いています。「これが出てからというもの、テレビで紹介されて電話いただいたりとかもしましたし、この格好でうちでも写真撮ってくれというような話は少しだけですけど、いただきました。」と言います。
制作した有野さんはこのおじさん図鑑が、岩代地区を訪れるきっかけになってほしいと考えていて「おじさんたちの面白さを切り口というか、入口にして、いろんな方が岩代ってどこ?何やっているところなの?って思っていただいて、そして、行ってみようかなとか。そういう方が出てきてほしいですね。」と述べました。