
ついに日本国内でも新型コロナワクチンの接種が開始された。コロナ禍収束への第一歩として期待がかかるが、ここで改めておさらいしておきたいのが、「PCR検査」をはじめとした新型コロナウイルス検査だ。
新型コロナウイルスとPCR検査に対する意識・トレンドをTwitterから調査
「PCR検査」についてのツイートはこれまで感染者数の増減と共に変化をしてきたが、この半年どのように変化をしてきたのだろうか?

<2020年>
・8月4日
イソジンでうがいをする=陽性率が下がる、という誤った認識が広がらぬよう注意喚起のツイートが拡散。
・8月27日
検査体制の拡充が求められる中、著名人の優遇ともとれる報道に不快感を示す生活者の声が増加。
<2021年>
・1月15日
広島県が大規模PCR検査を発表。各メディアが記事化、拡散された。
グラフからも分かるように9月以降、「PCR検査」に関するツイートは8月までに比べると一気に下がっており、感染者数の減少傾向とPCR検査に関する情報が落ち着いてきたことが考えられていた。
しかし、2021年になると国内でも変異種の発生や、感染者数が過去最高値を記録するなど新型コロナウイルスの話題は再び大きく取り上げれられるようになったにも関わらず、「PCR検査」に関するツイートは緊急事態宣言が出されて以降も半年前に比べ大きく跳ね上がることはなかった。
「PCR検査」に関するツイートは日々絶えることはないが、全体的なトレンドとしての高まりは比較的落ち着いていると考えられる。
これからの検査方法の多様化について
現在、新型コロナウイルスの検査は主にPCR検査に依存している状況。検査機器、検査環境の基準及び検査を受けられる場所は徐々に増えてはいるが、問題は検査費用。自己負担なしで受けれる場合と、自己負担でのみ受けれる場合がある。

そこで、民間で広まりを見せているのが「抗原検査」や「抗体検査」だ。
「PCR検査、抗原検査、抗体検査」の違いについて

このように3つの検査にはそれぞれ検査目的から検査方法、検査内容に違いがある。
抗原検査はPCR検査と同じく「今現在、感染しているか」を確認する際に、抗体検査は「過去に感染していたか、抗体をもっているか」の確認を目的としている。
前述の通り、PCR検査は感染が疑われない場合、自己負担での検査となるため個人への負担が大きくなり、検査機関によっては判定までに数日掛かる場合もある。状況や目的に応じて検査方法を使い分け、参考にするのも良いのではないだろうか。
ただし、個人で使用する抗原検査キットや抗体検査キットは診断目的には使用できないので、陽性が疑われる場合は必ず医師の診断を受けていただきたい。
<調査概要>
調査方法:Twitterトレンドリサーチ
調査対象:Twitter内で「PCR検査」を含むツイート23,542,728件
調査集計期間:2020年2月1日〜2021年1月27日
出典元:株式会社MicoBioMedJapan
構成/こじへい