◇第95回選抜高校野球大会1回戦 東邦6-3鳥取城北(2023年3月19日 甲子園)

<第95回選抜高校野球大会 第2日 東邦・鳥取城北> 初戦を突破し、笑顔を見せる石川主将(左から3人目)ら東邦ナイン (撮影・須田 麻祐子)
センバツ最多5度の優勝を誇る東邦が、前回優勝した2019年以来、4年ぶりに甲子園で勝利。初戦を突破した。
打線は2回に藤江の適時内野安打で先制点を奪うと、4回は中日・石川昂弥の弟で主将の瑛貴が先頭で中前打を放ち、これをきっかけに中日・上田佳範2軍打撃コーチの次男、耕晟のバント安打などで無死満塁にすると、南出の右前適時打やスクイズなどで3点を加えた。4-3と1点差に迫られた直後の7回は2死三塁から真辺の左前適時打ですぐさま突き放した。
山田祐輔監督は「初戦なので、すべて上手くいくと思ってない中で選手が粘ってくれた。うちの戦いができた」と満足顔。バント安打やスクイズを絡めて3点を奪った4回の攻撃は「秋もバントしをっかり決めて点を取ってきましたので、ああいう形でミスを誘ったりチャンスを広げられたらうちの攻撃に持っていけるんじゃないかなと思うので、良い攻撃だったと思います」と振り返り「バッティングがそんなにいいと思わないので、そういったところで相手をかき回しながらやれることが大事かなと常日頃から言っています」と語った。
投げては最速149キロのエース・宮国が制球に苦しみながらも6回3失点と粘投。2番手として元中日・山北茂利の息子、一颯が登板し、満塁のピンチを招きながらも7回の1イニングを無失点に抑えると、3番手・岡本も好救援し鳥取城北を振り切った。
山田監督は指揮官として甲子園1勝に「初戦で緊張しましたけど選手がよく頑張ってくれて勝利に繋がった」と目尻を下げた。
東邦は次戦で高松商と対戦する。