中京大中京にまたも超高校級右腕が!「もう151キロ」畔柳亨丞の実力を徹底分析

中京大中京にまたも超高校級右腕が!「もう151キロ」畔柳亨丞の実力を徹底分析

  • ベースボールキング
  • 更新日:2020/11/20
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中京大中京・畔柳亨丞選手 [写真提供=プロアマ野球研究所]

◆ 来秋を賑わす目玉候補は?

史上初の“リモート開催”が話題になった2020年のドラフト会議からもうすぐ1カ月…。指名挨拶や仮契約などを終える選手も出てきており、ついに“プロ1年目”に向けた準備がはじまった。

一方で、2021年に向けてのドラフト戦線は既に動き始めている。プロアマ野球研究所では、いち早く来年のドラフト候補も取り上げていきたい。

今回は、またしても中京大中京に現れた“超高校級右腕”を紹介する。

▼ 畔柳亨丞(中京大中京)
・投手
・177センチ/8キロ
・右投右打

<主な球種と球速帯>
ストレート:140~151キロ
カーブ:108~113キロ
スライダー:123~126キロ
チェンジアップ:120~122キロ

<クイックモーションでの投球タイム>
1.17秒

◆ 髙橋宏斗につづく怪物候補

今年のドラフト会議で高校生投手の目玉となった選手と言えば、中日から1位指名を受けた髙橋宏斗(中京大中京)だろう。

入札抽選となる「第一巡目」で、高校生として唯一名前を呼ばれた右腕。そんな“怪物”を擁したチームでありながら、中京大中京には松島元希という小柄ながら145キロを超えるスピードを誇るサウスポーも在籍しており、昨年秋はこの2人で明治神宮大会優勝を勝ち取っている。

そんな中、愛知が誇る強豪にまたしてもプロ注目の投手が現れた。それが今回の主役である、畔柳亨丞だ。

珍しい名字だが、名前は「くろやなぎ・きょうすけ」と読む。1年夏の愛知大会では1試合に登板したものの、昨年秋は故障で登板なし。今年8月に開催された『甲子園交流試合』でも、ベンチメンバーから外れている。

しかし、新チームでエースを任せられると、一気に頭角を現す。秋の愛知県大会では最速151キロをマーク。一躍来年のドラフト戦線に浮上してきたのだ。

そんな畔柳の実力を確かめるべく、三重県で行われた東海大会に足を運んだ…。

◆ 11奪三振の快投で来春の選抜出場を確実に

畔柳が先発として登板したのは、来春の選抜出場がかかる準決勝だった。

相手は前の試合で、愛知大会3位の至学館を7-0の8回コールドで破って勢いに乗る三重高校ということで、中京大中京の苦戦が予想されたが、畔柳は立ち上がりから圧巻のピッチングを見せる。

初回、この日最速となる147キロをマークして三者凡退に打ちとる好スタートを切ると、その後も三重打線を寄せ付けずに6回までノーヒットピッチングを展開。7回一死から二塁打を浴びて惜しくもノーヒットノーランは逃したものの、7回を被安打1、11奪三振の快投でチームのコールド勝ち(7-0)に大きく貢献した。

走者がいなくても、セットポジションから投げるスタイルだが、まず目立つのがフォームの躍動感だ。

上手く軸足でタメを作ってから、無駄な動きなくスムーズにステップすることができており、踏み出した左足がぶれることがない。

体重移動でスピードを出そうとするには、着地する足でその体重をしっかりと受け止める必要がある。高校生の場合は、特にこの着地が不安定なことが多いが、畔柳はそういう脆さが全く感じられないのだ。

◆ 制球力も変化球もハイレベル

さらに、下半身で作った勢いが上手く腕の振りに繋がっているという点も、大きな長所と言える。

テイクバックで上手く右肘をたたみ、体の近くで縦に鋭く腕が振れるため、リリースもまた安定している。立ち上がりこそ、わずかに抜けるボールも目立ったが、大きくストライクゾーンを外れるようなボールはほとんどない。大まかにではあるが、狙ったコースにボールを集める制球力を持ち合わせている。

先述したように、この日の最速は147キロ。アベレージは140キロ台中盤だったが、躍動感と腕の振りの強さがあることから、数字以上に打者が差し込まれている場面が多かった。

また、110キロ前後のカーブで緩急をつけられるというのも、ストレートを速く見せるのに有効だろう。

決め球となる変化球は、スライダーとチェンジアップがメインになるが、どちらも腕の振りが緩むことなく、低めに集められる。少し変化が早いのは課題だが、高校2年秋の段階ということを考えれば、変化球も十分に高いレベルにある。

そして、個別のボール以外で感心したのが、初回から終盤まで調子の波がなく、常に高い水準で投げ続けられるという点だ。

走者を背負っても全く慌てる様子がなく、牽制やクイックなども非常に訓練されている印象を受ける。この点は昨年秋の高橋宏斗と比べても、大きく上回っている部分といえるだろう。

◆ スカウト陣の“中京大中京詣で”が続く?

翌日に行われた決勝戦では先発を回避したが、同点で迎えた9回表から登板。三者凡退で2奪三振と、その裏のサヨナラ勝ちに繋げる完璧なリリーフを見せている。

旧チームでの実績がほとんどないにもかかわらず、ここまで高い水準のピッチングができるのは本当に驚きだった。

体格的なスケールは高橋宏斗には少し及ばないとはいえ、順調にいけば、来年の上位候補になる可能性は十分に秘めている。

今年から来年にかけて、スカウト陣の“中京大中京詣で”が続くことは間違いないだろう。

☆記事提供:プロアマ野球研究所

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