
マスクを外し、記念写真に納まる13人。新潟、岡山、福井など各地に分かれてサッカーを続ける=愛媛県今治市で2023年3月17日、松倉展人撮影
日本サッカー協会(JFA)が未来を支える中学生世代の女子選手を育てるために設けた「JFAアカデミー今治」(愛媛県今治市)の第6期卒校式が17日、市朝倉公民館であった。「次に今治に戻るときは『なでしこジャパン』で」と、13人が希望を胸に旅立った。
6期生は岡山、広島、香川、愛媛、高知県から集った。3年間の寄宿生活で今治市立朝倉中に通い、「世界基準」をキーワードに、サッカーの技量とともに社会生活で必要なマナー、コミュニケーション、リーダーシップを学んだ。コロナ禍で苦しい3年間だったが、2022年秋にはスペイン遠征も果たした。
式では11年女子ワールドカップ優勝監督の佐々木則夫・JFA女子委員長が当時のなでしこの戦いを紹介。「東日本大震災で大変苦しい状況の下、『なんとか日本の皆さんに元気を送りたい』と一つになった。君たちも『自分たちはできる』という心を大切に、最後まであきらめず頑張って」とはなむけの言葉を贈った。
次いで13人が順に決意を示した。高松市出身で佐久長聖高(長野)に進む西尾碧海(たまみ)選手(15)は「世界中の子どもたちに夢と希望を与えられる選手に」と誓った。【松倉展人】
毎日新聞