『仮面ライダークウガ20周年後夜祭「裏方」』で語られた裏話とは...?

『仮面ライダークウガ20周年後夜祭「裏方」』で語られた裏話とは...?

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  • 更新日:2021/03/03
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■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

2月13日にシアタス調布という映画館で、『仮面ライダークウガ20周年後夜祭「裏方」』というイベントが開催されました。

「クウガ」のプロデューサーだった髙寺成紀さんをはじめ、脚本の荒川稔久さん、渡辺勝也監督、雑誌『宇宙船』でおなじみデザイナーの野中剛さん、元ADKのプロデューサー・杉山敦夫さんがこのイベントに登壇されると知ったとき、今までに聞くことが出来なかった話が聞けるという確信があったため、何としてでもチケットを取らなければと思いに駆られました。

チケット発売の日、ラジオの生配信をしてるのにも関わらずチケット争奪戦に参加。 その模様をラジオで流しながら、なんとかチケットを購入。 運良く取ることができました。

ここからスムーズにイベントに参加できたかというとそうではなくもうひとつの問題がありました。

このイベントの翌日には漢字検定準1級の試験があり、妻に「試験前日にわざわざ調布まで行って勉強時間削って、それで落ちたらどーすんだよ?行く意味あんのかよ?」とドヤされ、ここを説得するのにもかなりのカロリーを要しました。

説得材料として、イベントに参加するまでに漢字検定準1級に合格出来る目星をつける、という条件を僕が提示してしまったので、そのプレッシャーとの戦いもありました。

個人的な経緯をつらつらとすみません。

何が言いたいかというと、いろいろな障害を乗り越えて行ったイベントが最高だったということです。

迎えた当日、条件を満たし、妻の許しも得たところで調布へと向かいました。

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映画館でチケット発券の列に並んでいると、周りはクウガグッズを身にまとった強者ばかり。 会場に入るとそこはもう「クウガ」の世界、BGMがかかっているのです。

そうこうしてる間にイベントはスタート。

この20年、ラジオや雑誌などで声や姿は見ていたものの、初めて生で見る髙寺成紀さんに感動。

感動するや否や、冒頭からいきなりオフレコトーク。内容は言えないのですが、「クウガ」ファンが頭をフル回転させればぼんやりと輪郭が見えるかと。

ここを含めて、イベント中に口外禁止の話が三度ほど出てくるんですが、言った方がいろいろと誤解されて伝わっている部分がなくなるのでは?などと、僕ごときは思いました。これは、いずれご本人の口から話されることを期待して、待ちましょう。

今回は20周年の後夜祭ということだったんですが、あれが懐かしかったよねという回顧的なことではなく、実は25周年に向けての整理も込められてるとのこと。

スクリーンに話数ごとに分けられた表が映し出され、1話から順に追っていくという内容でした。「クウガ」に至るまでの経緯は、今回は内容がパンパンということで25周年の時に回されるそう。

僕は勿論平成ライダー大好きだし、当然「クウガ」も大好きなんですが、最初から熱狂的に好きだったかと言うとそうではありませんでした。

正直な話をするとクウガという作品を初めて見た17歳のとき、実は僕は戸惑っていたのです。

仮面ライダーといえば当然だと思ってた「改造人間」という設定がない。そしてライダーキックの掛け声もない。 恥ずかしい話、どう見ていいのかがわからなかったのです。

見ていくなかで次第に「クウガ」がどういう作品なのかを理解してのめり込んでいくんですが、最初から没頭はできていませんでした。

最初からハマっていた顔をしていたこともあったかもしれませんが、もししていたとしたらここで謝らせてください。

それにつながる話で渡辺勝也監督がおっしゃっていたのは、10話のタイタンフォームに変身するところで主題歌をかけようとしたところ、「それはやめてください」と髙寺さんから止められたとのこと。

従来の特撮だとこの演出は激アツなんですが、リアルに徹底したクウガでそれはいらない。すでに3話4話を演出していた渡辺監督ですら「クウガ」を理解しつつも100%は「クウガ」に振り切れてないことがわかるエピソードで、非常に聞き応えがありました。

それでいうと脚本の荒川さんも、当初は髙寺さんがまったく新しいヒーロー番組を作るということには懐疑的だったそうで、また今までのようなわかりやすいものに落ち着くんだろう的なことをおっしゃられていました。結果髙寺さんが本気だということがわかり、その狂気とも言える熱に周りも次第に踊らされていったそう。

「クウガ」は今までになかった革新的な作品だと思われることが多いし、僕もそうだと思っていたんですが、髙寺さんが言うには、新しいように見えて実は仮面ライダーの黄金律にはのっとってるという話には驚きました。

雄介が死んでしまう回は仮面ライダーでいうところのアリガバリの回を、その後のラ・バルバ・デの衣装チェンジは幹部交代を。表面ではわからないところでオリジナルのエッセンスも混ぜ込まれていたんですね。

ほかに驚いたところで言うと、30話ラスト、ライジングマイティのキックからの大爆発のところ。 僕は、あのあたりの雄介が強力な力を発動させてしまったことに葛藤する部分が強烈に好きで。解決策として一条さんら警察側がライジングマイティの力を遺憾なく発揮できるように、グロンギを人気のないところへ誘導することになるんですが、ここの辻褄合わせを今までのヒーロー番組ではなんでやってくれなかったんだ? でも、「クウガ」はそこに目を瞑らずにやっぱり描いてくれた、と喜びました。

しかしイベントで話されたのは、あの爆発を試写で見て「これはないよね」となったそう。 本当はあの後に一条さんのセリフが入るシーンがあったみたいなんですが、この爆発のあとは無理だよね、となり 僕が好きな誘導のシーンも荒川さんが急遽付け足したそうなんです。

好きなシーンがまさかの弥縫策だったことを知り、自分はまだまだ「クウガ」の真髄には触れられていなかったんだと反省しました。

ほかにもまだまだあったのですが、ご紹介したエピソードで空気感の一片でも伝わっていましたら幸いです。

今回は記憶の掘り起こし作業も兼ねてたみたいで、出演者の方々も詳細は覚えてないとおっしゃる場面もありましたが、25周年の際には眠っていた資料と共に、今回は曖昧模糊だった部分を明瞭にしておくとのことだったので、その発掘を楽しみに25周年を待ちたいと思います。

(文:篠宮暁)

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