新型コロナ 医療崩壊を防ぐため奔走した3年間 「判断間違えられない医療調整」県福祉保健部・松本晴樹部長に聞く 《新潟》

新型コロナ 医療崩壊を防ぐため奔走した3年間 「判断間違えられない医療調整」県福祉保健部・松本晴樹部長に聞く 《新潟》

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  • 更新日:2023/05/26
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新型コロナ 医療崩壊を防ぐため奔走した3年間 「判断間違えられない医療調整」県福祉保健部・松本晴樹部長に聞く 《新潟》

皆さんは新型コロナウイルスが5類に移行されるまでの3年間どのように過ごしていたでしょうか?

「コロナ禍とわたし」と題して証言から当時を振り返ります。今回は県福祉保健部の松本部長に聞きます。

新潟県内で初めて感染者が確認されたのは2020年2月29日。県福祉保健部の松本晴樹部長は約1か月後の4月1日に厚生労働省から新潟県に赴任しました。

【県福祉保健部 松本晴樹部長】

「4月16日に緊急事態宣言が全国で行われるわけですが、県全体の医療調整本部を立ち上げたのは4月17日のあとということで、それも走りながらやったのかな」

県内では医療調整本部がコロナ禍の医療提供の司令塔を担ってきました。

患者の入院調整などもそのうちの1つです。

変異を繰り返す新型コロナウイルス。県民の命を守るため医療体制を崩壊させないことを常に考えていました。

【県福祉保健部 松本晴樹部長】

「オミクロンになる前のかなり重症化率・致死率が高い株での対応ということで、3、4、5波が医療としてはつらかったですね。例えば医療機関に手術を延期していただいたり、かなり厳しい状況を乗り切っていただく状況があったので」

感染の拡大とともに院内でクラスターが発生するなど病院も苦しい状況に…

一時、外来や新規の入院の受け入れなどを中止する所もありました。県は救急医療が圧迫されているとして救急車の適正な利用を呼びかけた時期もありました。

【県福祉保健部 松本晴樹部長】

「ICU…集中治療室ですね、そういうものを、よりコロナの重症者の方にシフトしなければいけないということで、大きい手術を一時的に延期しなければいけない。現場のこうした方がいいというご提案や希望にはすべて応えられたわけではないんですが、少し判断を間違えると医療への影響は大きくなってしまうような状況はあったかと思います」

そして忘れられない出来事としてあげたのは大規模クラスターの発生です。

【県福祉保健部 松本晴樹部長】

「患者さんの対応ということであれば、2020年の秋に例えば新潟市で大きな高齢者のクラスターが起きたり。やっぱり一番最初の対応が非常に大変だったというのがありますね」

食事や排せつの介助は接触が避けられないといった介護現場特有の事情が集団感染につながったといいます。

いまも、新型コロナの感染リスクはなくなっていません。

次へどう備えるのか…この3年間で得た経験と教訓から状況に応じた対応をしていくつもりです。

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