
向白神岳山頂付近(手前)に駆け上がる新緑。奥は世界遺産核心地域=25日午前、深浦町(東奥日報社チャーター機から)
ブナの新緑が日に日に濃さを増している白神山地。残雪の白さが目を引く最高峰・向白神岳(1243メートル)=青森県深浦町=周辺でも、緑が山頂に迫ってきた。
白神の山々は、早春から初夏にかけて、麓から稜線(りょうせん)へと少しずつ新緑が駆け上がるように芽吹いていく「峰走り」が見られる。
25日午前、本社チャーター機は白神山地世界遺産地域の上空を旋回。眼下に、人の手がほとんど入っていない原生的なブナの森を望んだ。濃淡があるブナの若葉が山肌にグラデーションを作り、季節の移り変わりを感じさせた。