
大型バイクに乗って登場したジ・アンダーテイカー(C)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.
WWE・ロウの「30周年記念特番」(ペンシルベニア州フィラデルフィア)で、ジ・アンダーテイカーが「アメリカン・バッドアス」として復活を果たした。
WWE殿堂者で数々の伝説をつくってきたテイカーは、2020年11月の「サバイバー・シリーズ」で引退。プロレスの祭典「レッスルマニア」で前人未到の21連勝という大記録を打ち立てた〝怪人〟は、セレモニーで「俺の時代は終わった」とスピーチし、リングに別れを告げていた。
「ロウ30周年特番」では、ブレイ・ワイアットと抗争するLAナイトがリングに上がり、バックステージにいるレジェンドたちに挑戦状を突きつけた。「誰も来ないんだろ」とナイトが言うと、会場には鐘の音が…。大歓声が上がる中、テイカーは黒のTシャツ、ジーンズにサングラス姿で、愛車ハーレー・ダビッドソンに乗って登場。「怪人」「デッドマン」としてではなく、2000年代前半のWWEマットで暴れまくった不良オヤジ「アメリカン・バッドアス」の姿でリングに戻ってきた。
観衆は「アンダーテイカー!」の大チャントで不良中年を迎えると、ナイトは場外に逃げ出した。もちろんテイカーと試合をする気はなく、なんだかんだと言いつつ「オレはパスする。引退生活を楽しんでくれ」とその場を去ろうとした。
そこに「ロイヤル・ランブル」(28日=日本時間29日、テキサス州サンアントニオ)で「ピッチ・ブラック・マッチ」なる試合形式でナイトと戦うワイアットが姿を現した。後ずさりしながらナイトは、なぜかリングに上がってしまった。振り向いた瞬間、テイカーはナイトののど元をむんずと片手でつかんだ。
そのままチョークスラムかと思われたが、リングに入ってきたワイアットにナイトを〝パス〟。ワイアットはシスターアビゲイルを決めて、ナイトをKOした。ここで、テイカーとワイアットが対峙。会場から「超スゲーー!」のチャントが上がると、テイカーはワイアットに近づき、耳元で何ごとかささやいた。
ワイアットはかすかにうなずいたが、テイカーがリングを下りるのを静かに見守った。テイカーとワイアットは2015年の祭典「レッスルマニア31」で対戦しているが…一体、何を伝えたのか? 果たして〝次〟があるのか? 不良オヤジ姿のテイカーは、謎めいたメッセージを残し大型バイクで去っていった。
東スポWEB