視力が落ちても補う方法が!専門家に聞く「ロービジョンケア」

視力が落ちても補う方法が!専門家に聞く「ロービジョンケア」

  • リビングかごしまWeb
  • 更新日:2022/05/13
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ロービジョン(LowVision:低視覚または低視機能)とは、事故や疾病が原因で「視力が回復しない」「視野が狭い」といった状態のこと。多くの人がその不便さの中で過ごしているなか、高齢化に伴い、さらに増えると予測されるロービジョン人口。知っておきたいロービジョンケアについて専門家に聞きました。

「見えにくさ」で悩む人は全国に145万人

他人事ではない「ロービジョン」とは?

意識的にも無意識にも何かを見ることで、私たちは情報を得ています。「人が得る情報の8割は視覚によるもの。視覚障害は情報障害といえます」と話すのは、鹿児島大学病院眼科で、ロービジョンケアを担当している斉之平真弓先生。

視覚障害があり、身体障害者手帳を持つ人は全国で約31万人(※1)。実際には164万人の視覚障害者がいると推定されています。(※2)

「視覚障害者というと全盲を思い浮かべるかも知れませんが5%が失明(良い方の視力0・1以下)で、残る95%が眼鏡やコンタクトレンズでの矯正が難しく、日常生活に何らかの支障が生じている〝ロービジョン〟という症状を持つ人たちです」。約145万人もの人が見えにくさを抱えていて、超高齢化に伴う増加も予測されています。

※1)厚生労働省「平成28年生活のしづらさなどに関する調査」より

※2)日本眼科医会推計

「見えにくさ」は人それぞれ

家族や周囲の人にも分かっていることが大事

一言でロービジョンといってもその見え方は千差万別。単に視力が弱いだけでなく〝見えにくい〟という状態はもっと複雑で、そのため多くの誤解を生む原因にもなっているそう。

「視野障害の中でも、見える範囲が狭い〝視野狭窄〟は常に中央だけが見える状態。周囲が見えないことでぶつかったり、知人とすれ違っても気が付きません。一方、中央部分が見えにくい〝中心暗点〟は、周りは見えていても人の表情が分かりづらかったり、新聞や本の文字が読みにくいなどの困難があります」

ほかにもまぶしさを感じる、ゆがんで見えるなど、障害の原因によって困っていることはさまざま。「100人いれば、100通りの不便さがあります。〝どこがどう見えにくい〟のかを、ご本人だけでなく、ご家族や周囲の人も分かっていることが大切です」

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Q┃主な原因と受診のタイミングを教えて

A┃さまざまな病気やケガが原因。早目のケア開始がQOL向上に

緑内障や網膜色素変性症、糖尿病網膜症など、眼科の病気の多くは慢性です。治療と並行しながら見えづらくなれば、ロービジョンケアが必要になります。医療機関で治療をしても、これ以上見えるようにならないと言われた場合でも、決して諦めずに、なるべく早くロービジョンケアのための受診していただきたいと思います。お一人お一人にどんな視覚補助具が適しているかをきちんと評価して活用することが、少しでもQOL(生活の質)を上げることにつながっていきます。

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5月22日「見えにくさ」を補う福祉機器の展示会開催。詳しくはこちらから!

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