政治家を見える化、朝日東大調査の20年 谷口研究室が語るトリセツ

政治家を見える化、朝日東大調査の20年 谷口研究室が語るトリセツ

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2022/06/24
No image

"朝日・東大谷口研究室 共同調査"

2003年に始まった朝日新聞社と東大・谷口将紀研究室の共同調査は、今回の参院選で20年目を迎えます。そもそも、この調査はどんな狙いで始まり、どうしてこんな質問をしているのでしょうか。この調査からは、候補者や政党の何がわかるのでしょうか。

朝日ボートマッチ 政治家とのマッチ度をチェック

谷口研究室の高宮秀典さんに、「朝日東大調査のトリセツ」を書いてもらいました。

かつての政治報道では、政党間や党内の派閥間における駆け引きといった「人間関係」に焦点が当たってきました。しかし、国会議員の本来の仕事である政策づくりという点では、政党や政治家の政策的立場も重要です。

そこで、私たちは2003年から国会議員や候補者にアンケートを行い、政党や政治家の政策上の立ち位置を「見える化」してきました。重要とされる争点での各党の立場の違いや、同じ政党の候補者間の異同、そして時間がたつとともに意見が変化する様子を観察できます。世論調査と共通の質問も多く、有権者と政治家の考えを比べることも行っています。

■20年問い続けた「防衛力強化」 変わる立ち位置

一例として、20年問い続けてきた「日本の防衛力はもっと強化すべきだ」という意見に賛成か、それとも反対か、という質問について紹介します。防衛力のあり方は戦後一貫して日本政治の最重要争点の一つです。

長らく与党を担ってきた自民党の政治家では、防衛力を増強すべきだという意見が長期的に増えています。自民党と連立を組む公明党は、昔は中立からやや反対寄りだったのが、最近ではやや賛成寄りに変化しつつあります。一方で、野党・立憲民主党の政治家間には、防衛力強化に慎重な見方をする人も多く見られました。

これに対して、有権者の平均は、これまで中立から少し賛成寄りで安定していたのですが、今年3~4月に行った調査では、賛成派の割合が過去最高を記録しました。ロシアによるウクライナ侵攻の影響と推測されます。

「防衛力強化」以外にも、この調査では外交・安全保障政策、経済政策、社会のあり方など、多くの争点について、政治家と候補者に質問し、ほとんどの人から回答をいただいています。

そして、この調査のとっておきの使い方が、有権者全体ではなく、あなた自身と最も考え方の近い候補者・政党を見つけ出す「ボートマッチ」です。投票先を決めるときにぜひ使ってみてください。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加