駅まで線路を30分以上歩いた人も…
大雪と強風などの影響でJR西日本エリアでは複数の電車の立ち往生が起き、5000人以上が足止めをされ、最長10時間近くも電車内に閉じ込められた人もいました。“現場”の1つともなったJR山科駅で取材を続ける京都支局長・宇都宮雄太郎記者に中継で話を聞きます。
関西テレビ 京都支局長・宇都宮雄太郎記者（25日午後5時ごろ JR山科駅）
Q)現在（午後5時ごろ）の様子は？
【宇都宮記者】
「25日朝まで、混乱が続いたＪＲ山科駅前です。現在は比較的落ち着いているようすです。立往生した新快速電車は、24日午後7時ごろ、京都駅を出て、通常５分ほどで着く、こちらの山科駅に向かったんですが最大９時間、車内に閉じ込められた方もいました。そして、閉じ込められた多くの人が共通して『困った』と話すことがありました」
関西テレビ
【満員電車で“立ちっぱなし”】
「まず１つは帰宅ラッシュにも重なったため、満員電車になり、立ちっぱなしが続いたことがしんどかったということです。中には座っている人が時折、座席を譲って交互に体を休めるそういったこともあったそうです」
関西テレビ
【トイレ問題】
「２つ目は車内のトイレの問題です。かなりの行列ができていたそうで、トイレに並ぶのが嫌だから水分をとらないようあえて我慢すると話す人もいました」
【新実アナ】
「大変な状況ですが、（立ち往生した）新快速には車内にトイレが付いていたんですね。一部の人は、途中で電車を降りて、歩いて駅までたどり着いた方もおられたんですよね？」
京都市が連絡通路を今回、緊急開放した
【宇都宮記者】
「そうですね…復旧の見込みがないためにこの駅まで線路を歩いてたどり着いたという人もいました。だいたい歩いたのは30分程度。線路も雪の影響でかなり滑りやすく、他の電車がやって来ないか？と不安になりながら歩いていたそうです」
【宇都宮記者】
「そして、京都市は今回、こちらの地下鉄の連絡通路で乗客たちが滞在できるようにする対応をとりました。近くの施設も開放したほか、支援物資なども渡していました。市の担当者は『人数が多いので地下のスペースなどを使うしかなかった。大雪で電車が立ち往生するケースは初めてなのでJRとも対策を今後検討していきたい』と話していました。
（関西テレビ「報道ランナー」2023年1月25日放送）
関西テレビ
