慈恵病院で内密出産の子、熊本市が職権で戸籍作成 全国初

慈恵病院で内密出産の子、熊本市が職権で戸籍作成 全国初

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/05/13
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2021年12月に慈恵病院で生まれた子どもの戸籍を作成したと発表した熊本市の大西一史市長=熊本市役所で2022年5月13日、中村園子撮影

熊本市西区の慈恵病院で事実上匿名で出産する独自の「内密出産」の手続きに沿って2021年12月に生まれた子どもについて、大西一史市長は13日、子どもの戸籍を同区長の職権で作成したと発表した。作成時期などの詳細は明らかにしていない。内密出産による戸籍作成は全国で初めて。

【写真】熊本・慈恵病院の赤ちゃんポスト

記者会見した大西市長は「今後の子どもの処遇は、関係機関などと協議したい」と述べた。戸籍は子どもを筆頭者とする単独戸籍という。

内密出産は国内で法制化されておらず、病院は19年12月、母子の生命を守るため、孤立した妊婦が病院以外に身元を明かさず出産できるように取り組むと発表した。21年12月、西日本に住む10代の女性が内密出産の手続きに沿い、病院の新生児相談室長のみに身元を明かして出産した。

戸籍法によると、新生児の戸籍は生まれて14日以内に親が市区町村に親の名前を記載した出生届を出さなければならず、親が提出できない場合は、出産に立ち会った医師らが親の名前を記載して提出すると規定している。しかし、内密出産では戸籍に親の名前を記載できないため、熊本市は今年2月、職権で戸籍を作成する意向を表明。病院から提供された出生日などの情報をもとに市が手続きを進めていた。【中村園子、栗栖由喜】

毎日新聞

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